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MORIの

天文ページ

MORI'S ASTRONOMY


火星に着陸

Credit: Pathfinder Team, JPL, NASA

1997年7月5日(日本時間)、マーズ・パスファインダー探査機は、逆噴射エンジンとパラシュートとエアバッグを使って火星表面に着陸することに成功した。それは、午前2時7分(日本時間、パスファインダーが静止した時間)のことだった。火星面に到達する90分前、パスファインダーの活動は活発になった。このロボット探査機は、冷却用の液体を出し、探査機のクルーズ用部分を捨て、大気圏突入時に20Gで降下し、約7mのパラシュートを開き、断熱シールドを捨て、18mのブリドルをたらし、ブレーキ用固体燃料ロケットを点火し、エアバッグの繭を膨らませ、繭をブリドルから切り離し、繭は火星表面にぶつかり、火星表面を数回バウンドし(一回のバウンドで 90m〜180m 進んだ)、火星面に静止し、エアバッグをしぼませ、自分で起き上がった。これらの全ては、探査機搭載コンピューターの自動制御で行われたのである。この画像は、パスファインダーが地球との通信を再確立した直後に送られてきた画像のモザイクである。太陽電池を動力源とする、長さ 60cm、重さ約 11kg のソージャナー・ロボット・ローバーが、まだ展開していない探査機の上にしゃがみ込んだ状態になっているのが写っている。しぼんだエアバッグの向こうには、岩が散在している火星面、遠方には複数の丘、上方にはチリで褐色になっている火星の空が見えている。

Japanese translation: Moriaki Kanai


MORIの天文ページからのことば

パスファインダーの着陸は、このページにとっても記念すべきものになりました。それまでは、1日 30〜40 だったアクセス数が一挙に1万6000〜2万になったのです。初めはカウンターがこわれているのかと思ったほどです。

NASA テレビでは着陸の数時間前からジェット推進研究所のパスファインダー・セクションの模様を実況中継していたので、私はその主な部分を日本語でこのページに書いていました。夜中(着陸は日本時間では深夜の2時だった)の静かな部屋の中でごそごそ動いている私を見たら、家の者は変に思ったかもしれません(幸い誰にも気づかれずにすみました)。深夜の静寂の中でも、私の心はアメリカにあり、「探査機が揺れている!」などの声が聞こえると興奮を隠せませんでした。こうして着陸前の1〜2時間はまたたく間に過ぎていきました。

ここにある画像をはじめとして、パスファインダーからの画像は一日に複数回更新されることもあり、それをすべて訳すことに専念する日々が数日続きました。NASAのパスファインダーのページの更新はその後も続き、着陸から4〜5日後にケアンズへ遊びに行くことにしていたことを後悔しました。出かけるとき、「後ろ髪を引かれる」というのはこのことだと実感しました。オーストラリアでもパスファインダー関係の新聞記事を切り抜いたりして、「心ここにあらず」状態だったことが想い出されます。

パスファインダー着陸の7月5日は、「MORIの天文ページ」にとって誕生日のような日になりました。

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