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白鳥座ループのフィラメント

Credit: William P. Blair and Ravi Sankrit (Johns Hopkins University), NASA

薄く細く伸びているのは、星間ガスが衝撃を受けてできたフィラメントである。この形状は、星が激しく爆発して放出された、広がる衝撃波の一部である。ハッブル宇宙望遠鏡搭載の第2広視野プラネットカメラで1997年11月に撮影されたこの画像は、白鳥座ループとして知られる超新星残余のクローズアップである。ほとんど縁から見たこの画像に写っているのは、秒速約170kmで画像上方向に動いている巨大な衝撃前線で、そのほんの小さな部分である。フィラメントが光っているのは、励起された水素ガスの原子から放射されている光に照らされているからである。他の美しい天体画像とはちがって、この画像からは、劇的な科学的成果が得られた。この有名な超新星残余の広く受け入れられていた距離と年齢の推定が、この画像を使って1999年に、大きく下方修正されたのである。現在ではわずか1440光年の距離と確定された白鳥座ループは、5千〜1万年前に広がり始めたと考えられている。

CD−ROM「NASAの宇宙探査」1999年版
ハッブルベスト
白鳥座ループ

Translation: Mori Kanai

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