タイタンのモザイク(2005.2)2005.2.21
カッシーニ土星探査機(タイタン)
タイタンのレーダー観測領域2005.2.21
タイタンの衝突クレーター2005.2.21
このクレーターは、周囲に非常に明るい物質が広がっていることとクレーター自体の形状から、衝突でできたと考えられる。衝突した天体は、5〜10kmほどの大きさの超高速の彗星か小惑星である。 周囲に広がっている明色物質は、クレーターから散った破片、つまり飛散物質である。飛散物の広がり方が非対称的なのは、衝突時の風の影響なのかもしれない。この地形は衝突で形成されたということは明らかなのだが、中央峰がない。このことが示唆しているのは、浸食かそれ以外の方法で中央峰が変形したということである。それは、降雨、風食、クレーター形成時の固い物質の軟化で、これら全てが可能なプロセスである。
暗色領域のレーダー画像2005.2.20
Image Credit: NASA/JPL 2005年2月のフライバイでカッシーニのレーダーで観測されたほとんどの領域は、2004年10月撮影の領域とは非常に異なっているが、この画像に写っている地域は非常に似ているように見える。 暗色平原に取り囲まれて、上部から下部まで約300kmにわたって、明色の丘と峰が入り組んでいるのが分かる。このレーダー画像で暗色になっている大きな領域は比較的滑らかな部分か、レーダー波長を効果的に吸収している領域か、またはその両方である。暗色平原の中には微妙な地形がかすかに見えるが、この形状が何なのかははっきりしない。これらの形状は10月のフライバイで観測された地形と多少似ている。10月のフライバイの観測形状は「極低温火山性」という特徴を持っている。「極低温火山性」というのは、暖かい氷、あるいは液体の水とアンモニアの混合した液体の流れのことである。
カッシーニ土星探査機(タイタン)
サーカスマクシマス近隣レーダー画像2005.2.20
Image Credit: NASA/JPL 2005年2月15日の第3回フライバイのときにカッシーニのレーダー・システムで撮影した画像。この領域は「サーカスマクシマス・クレーター」のすぐ東にある。 複数の白色の筋は、サーカスマクシマスの斜面から右上の明色地域の方向に液体が流れた河床なのかもしれない。レーダー波長で明るくなっている部分は粗い表面かレーダー方向に傾いている部分で、この画像の明色部分は液体の流れで運ばれた岩屑(がんせつ)の領域で、レーダーで表面が明るくなっているのはこのためである。この意味で、この領域はホイヘンスが着陸した地域の中にある瓦礫(がれき)散乱平原と多少似ている。タイタン表面が極端に温度の低い環境だということを考えると、岩屑を運んだ流れが液体状のメタンだというのが最もありそうなことである。 この画像で最も長い河床は約200kmの長さである。画像を横切って走っている直線は、異なるレーダービーム画像をつないだときにできたものである。
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