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カモ星団

2005.4.27

Image Credit: NASA/JPL
ディープインパクト探査機のインパクト・ターゲット・センサー・カメラが撮影した、6000光年の距離にある散開星団のカモ星団「M11」。ディープインパクト探査機のカメラは、彗星への衝突(インパクト)の22時間前に始まって約2秒前まで「テンペル1彗星」を撮影する。テンペル1彗星へのインパクトは、2005年7月4日に予定されている。

エクスペディション10クルー帰還

2005.4.26

Credit: ESA
エクスペディション10クルーと欧州宇宙機関の宇宙飛行士を乗せたソユーズは、2005年4月26日午前7時08分(日本時間)にアルカリクの町から約85kmの北中央カザフスタンに着陸した。リカバリー要員がカプセルに到達したのはタッチダウンから数分以内で、宇宙飛行士は安全に空中に引き上げられた。エクスペディション10の Leroy Chiao と Salizhan Sharipov は192日間宇宙空間に滞在し、その間2回の船外活動を行った。

メトセラへ移動

ソル456日〜462日 スピリット ステータス

2005.4.26

Credit: NASA/JPL
ソル460日ナビゲーション・カメラ画像。スピリットはこの日メトセラに接近した。メトセラはこの画像の左上から右中央端方向に伸びる露出層である。

スピリットの今週は実りの多い週で、土壌調査、多くの画像撮影、少しの移動、パノラマカメラによる塵旋風撮影を行った。週の終わりには、「メトセラ」という名の露出層への移動を行った。スピリットは健康で、仕事もうまくいっている。

ソル457〜459日
週末(2005年4月16〜17日)は、前輪で掘った溝の土壌を全ての科学機器で調査。

ソル460日
掘り起こした溝の顕微画像をさらに撮影。その後、学者の目を引いている近隣の露出層の方向へ移動。この露出層は非常に古く、「メトセラ」(ノアの洪水以前の族長で969歳まで生きた長命者)という非公式名がつけられた。

ソル461日
通過した塵旋風をパノラマカメラで撮影。

ソル462日(2005年4月21日)
予定は4メートルの移動でメトセラに接近し、週末の画像撮影の位置につくこと。

つらかった1週間

ソル449日〜456日 スピリット ステータス

2005.4.25

NASA/JPL
ソル455日にスピリットのナビゲーション・カメラで撮影した画像。スピリットは丘の頂を目指して進んでいる。

スピリットは、ソフトウェアーの問題がいくつか、コマンドシーケンスのエラー、そして2005年4月8日から4月15日まで特に粗い地域の移動をするなど、大変な週を過ごした。スピリットは問題が解決した後に元気を取り戻し、「コロンビアの丘」の探検を再開した。

ソル449日
岩だらけで急な斜面の登坂を試みているスピリットは、ソル449日にフライト・ソフトウェアーがリブートしてセーフモードに入ってしまい、地球からのコマンドを待つ状態に陥った。

ソル450日
スピリットの総合的な状態はさらに問題を大きくした。ソル449日にソフトウェアーがリブートしたとき、高利得アンテナが向いている方向に関する情報が失われたのである。ソル450日のアップリンク時にどこを向いているのか分からないままでアンテナを使おうとしたためフォールト状態が発生し、この日のアップリンクはできなかった。

ソル451日
スピリットをフォールト状態から抜け出させるため、週末にアップリンクチームがジェット推進研究所を訪れ、ピリットは基本機能を維持するシステムだけが働くセーフモードにされ、次に高利得アンテナ配置エラーを脱するコマンドが送信されてスピリットはオートモードにされた。ローバーがオートモードで動くということは地球からの指示を行っていないということだが、これはむしろ自分で自身を制御するということである。

ソル452日
オートモードのためコマンドシーケンスは行われず、この日はリラックスして自身のための日を過ごした。

ソル453日
走行を行うために周囲のフレッシュな画像を撮影する必要があり、翌ソル454日の移動準備のための画像撮影を実施。

ソル454日
登坂を再度試みるが、スリップが大きくあまりうまく行かず、丘を登る方法が変更されることになった。

ソル455日
これまで丘に登る努力を今の場所で充分行ったという結論に達し、別なアプローチをすることになった。スピリットは丘には登らず、斜面を少し下る形で横切り、丘の頂へのもっと易しいルートを見つけることになったのである。

ソル456日(2005年4月15日)
計画は土壌ターゲットまでの短距離の前進で、そこで前輪を使って「火星」を少しかき混ぜ、この土壌をアーム機器で調査することである。

スピリットが塵旋風のムービー撮影に成功

2005.4.23.

NASA/JPL
グセフ・クレーター内部平原を移動する塵旋風のムービー。このムービーの上半分は画像処理していない生画像を使ったもので、下半分は強調処理した塵旋風部分である。

NASA/JPL
グセフ・クレーター内部平原を移動する塵旋風のムービー。このムービーは強調処理した塵旋風部分とグセフ・クレーター内部平原を組み合わせたものである。

スピリットは、ソル456日(2005年4月15日)にグセフ・クレーター内部の平原を横切って移動する塵旋風を捉えた。このムービーを構成している画像は丘の側面から、約20秒間の間隔でナビゲーション・カメラによって撮影された。画像中で変化している部分(つまり塵旋風)のコントラストは強調してある。

地表から大気中にチリを巻き上げる塵旋風のムービーが撮影できたのは新しい観測方法のおかげである。塵旋風が初めて撮影されたのは2005年3月で、これは単一の画像だった。塵旋風撮影は初めは運まかせで、これでは数分の差で撮影できないこともある。新しい方法では、スピリットは21枚の一連の画像を撮影し、そのうちの3枚の大きな画像と全ての画像の小さなサムネール画像を地球に送信し、大きな画像に塵旋風が写っているかどうかが確認される。塵旋風が写っていた場合は、サムネール画像にも塵旋風が写っているかが確認されて、写っている場合はその大きな画像を送るようにスピリットにコマンドが送られるのである。

画像処理は3段階のプロセスで行われた。全ての画像は、カメラのための人工的な映像部分が画像中から消された。次に動かない部分が消され、その結果、時間と共に変化する形状だけが残され、この部分だけが強調処理された。最後のステップでは、元の画像と強調処理された動きの部分だけの画像(塵旋風だけの画像)が重ねられた。

塵旋風の撮影は、スピリットが着陸する前から期待されていた。グセフ・クレーター内の着陸サイトは、塵旋風が地表からチリを巻き上げたためにできた暗色の筋がたくさんあり、さらに、チリで満たされている小さなクレーターである明色の「くぼみ」もたくさんある。風は毎日、グセフ・クレーターの中の方向と外の方向に吹いている。地表から2メートルしか離れていない大気が冷たくても、太陽光が当たっている表面は暖かい。塵旋風は、この温度差のための対流と火星の風が引き金となって発生するのである。

塵旋風の画像はいくつかの調査に使われる。それは、塵旋風を追跡することで風が吹く方向を知ること、火星全体で毎日どれぐらいのチリが大気中に巻き上げられるのかを推測するための典型的な塵旋風のサイズの統計をとること、チリの多い地表やチリの少ない地表を移動する個々の塵旋風の変化を見ることで表面近くの乱流の動きを調査すること、そして最終的には、風の動きと地表近くのチリが関連している小さな塵旋風と火星の大きなチリ嵐に関係があるかどうかを知ることである。

塵旋風のムービー(ソル459日)

2005.4.24.

NASA/JPL
グセフ・クレーター内部平原を移動する塵旋風のムービー。このムービーの上半分は画像処 理していない生画像を使ったもので、下半分は強調処理した塵旋風部分である。

NASA/JPL
グセフ・クレーター内部平原を移動する塵旋風のムービー。このムービーは強調処理した塵 旋風部分とグセフ・クレーター内部平原を組み合わせたものである。

スピリットは、ソル459日(2005年4月18日)にも塵旋風のムービーを撮影した。このムービーを構成 している画像は丘の側面から、約20秒間の間隔でナビゲーション・カメラによって撮影された。画像中で変化 している部分(つまり塵旋風)のコントラストは強調してある。

コロンビアの丘の起伏マップ

2005.4.21.

ラベルなしの画像
Credit: NASA/JPL/MSSS/NMMNH

2004年中旬からスピリットが調査しているコロンビアの丘地域のカラー起伏マップ。青色になっている部分 は低い領域で、黄色は高い領域である。この画像はマーズ・グローバル・サーベイヤーの火星軌道カメラで撮影 したものである。

スピリットの長い旅
スピリットは着陸から15ヶ月以上経った今も力強く、ソル450日(2005年4月8日)現在までの走行距 離は4276メートルになった。この起伏マップは、2004年6月にコロンビアの丘に到着して以来のスピリ ットの道筋を示している。青色になっている部分は低い領域で、黄色の部分は高い領域である。コロンビアの丘 ふもとの青色の領域の高さは、スピリットの着陸サイトより約20メートル高い。最も高い頂は80メートルほ どで、現在スピリットが探検している丘は75メートル以上の高さである。このマップを作っている画像は、マ ーズ・グローバル・サーベイヤー搭載の火星軌道カメラで撮影された。