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砂丘から脱出

オポチュニティ ソル484〜489日ステータス

2005.6.12

Credit: NASA/JPL
ソル480日から484日までの5日間にわたる車輪の動きのムービー。車輪は左前輪で、オポチュニティは最後のフレームで砂丘から脱出する。総フレーム数は64枚である。

オポチュニティは、「苦難の砂丘」から脱出することに成功した。今週のもう1つの素晴らしい成果は、ミニ熱放射分光計から正常なデータが得られるようになったことである。さらに、パノラマカメラとナビゲーション・カメラの撮影も再開され、現在は翌ソル490日の移動計画が立てられている。

ソル484日
20メートル移動のコマンドで14メートル分の車輪回転を実施し、98.4センチ前進。「苦難の砂丘」を脱出!

ソル485日
3ソル日連続計画の2日目。走行の予定だったが、砂丘からすでに脱出していたため移動シーケンスは送信せず。

ソル486日
3ソル日連続計画の3日目。前日と同じように走行の予定だったが、砂丘からすでに脱出していたため移動シーケンスは送信せず。溝の画像を含む走行後撮影をナビゲーション・カメラで実施。

ソル487日
車輪跡をパノラマカメラで撮影。次に問題があったミニ熱放射分光計のスイッチをソル440日以来初めて入れる。ミニ熱放射分光計のラスターで「苦難の砂丘」と「苦難前の砂丘」を計測を試み、正常なデータを取得。チームは大変喜んだ。

ソル488日
遠隔調査の日。360度のナビゲーション・カメラ画像と、マグネットのパノラマカメラ画像を撮影し、夜は深い眠りのモードを実施。

ソル489日
遠隔調査の日。13枚のフィルターを使って「苦難の砂丘」の車輪跡をパノラマカメラで撮影し、夜は深い眠りのモードを実施。

ソル489日現在の走行距離は5347.89メートルになった。

オポチュニティはついに砂丘から抜け出す

ディープインパクトはターゲットに接近中

2005.6.12.

NASAのディープインパクト探査機は、7月4日(米時間)にインパクターを衝突させる「テンペル1彗星」到達まで、あとわずか数週間となった。直径1メートルのインパクターは前日の7月3日(米時間)に探査機から放出され、衝突2時間前にはインパクター自身によるガイドが開始され、スラスター燃焼を自動的に行って彗星に衝突するコースを保つ。ディープインパクトは彗星の下、500kmの距離を飛行してインパクターの衝突の一瞬一瞬の様子を撮影する。衝突撮影時間は13分間で、撮影された画像は、彗星核から放出されている粒子の「雹(ひょう)」の中に探査機が突入する前に地球に送信される。インパクター分離は7月3日16時00分(日本時間)、インパクターの彗星衝突は7月4日14時52分(日本時間)である。

ディープインパクト・ミッション

立ちすくむ瞬間

2005.6.12.

Credit: NASA/JPL/Texas A&M/Cornell
2005年5月19日に太陽がグセフ・クレーター縁に沈む光景。この画像はソル489日の夕方6時07分頃パノラマカメラで撮影したモザイク画像である。スピリットは、その日のデータを日没直前にマーズ・オデッセイ軌道船に送信し、その後、そのまま起きているようにコマンドされ、この西の空を写し出した小さなパノラマを撮影した。使用フィルターは、750、530、430ナノメートルである。このフィルターの組み合わせは、人間の目で見たときと似た色のフォールスカラーを作り出すが、それはわずかに強調されたものになる。この画像では、太陽の上の部分の空が青っぽく光っているが、これは人間がそこにいたら実際にそう見える色である。しかしこのフィルターの組み合わせでは赤外線波長も撮影されているため、太陽から遠い空の部分は昼間の火星の空に比べると赤すぎる。火星は地球より太陽から遠いため、日没の太陽も地球から見る大きさの3分の2と小さい。手前に見えるのは、スピリットが数週間にわたって調査した露出岩石の「ジブシート」である(「ジブシート」に続く車輪跡がかすかに見える)。遠方にはグセフ・クレーター底の平原が見え、太陽はその向こう、80kmほどの距離にあるグセフ・クレーターの壁の背後に沈んでいる。

このような美しいモザイク画像はこれまでも撮影されており、それらは科学的に重要な情報ももたらしてくれる。特に、日没とたそがれの画像は、火星のチリが空のどれくらいの高度まで広がっているのかが調査でき、チリあるいは氷の雲を探索するためにも時々撮影されている。別な画像には、たそがれの光が日の出と日没の前後2時間という長い時間残っていて、それが加速度的に暗くなるということが写っている。火星のたそがれが長い(地球に比べて)のは、高い高度あるチリによって拡散された太陽光が火星の夜の側まで回り込んでくるためである。このような長いたそがれや、カラフルな日の出と日没は地球でも時々起きるが、それは強力な火山爆発で小さなチリ粒子が放出されたときで、大気上層部でチリ粒子が光を散乱するためである。

マーズパスファインダー
火星の空(日の出・日の入り)