NASAがスペースシャトル飛行再開を間近にする中、ホワイトハウスはブッシュ大統領の、月と火星へ行くという計画を大きく支持。議員は、宇宙機関がリサーチ・プログラムとハッブル望遠鏡の修理に専念するよう主張。議会も、議員と一般に人気があるハッブル宇宙望遠鏡を修理するミッションを行うよう強く押したが、ホワイトハウスは予算外に2億7000万ドルかかるこのリペアミッションに抵抗を示した。
Image Credit: NASA/KSC |
スペースシャトル「ディスカバリー」の打ち上げ時間は現在も変わらず7月26日23時39分(日本時間)である。国際宇宙ステーションでは、ディスカバリーのペイロードベイに納められているハードウエアーを受け入れる準備がすでに整っている。発射台39Bでは、7月26日午前2時30分(日本時間)にロテーティング・サービス・ストラクチャーをセットする予定になっている。外部燃料タンクのセンサー以外の懸念材料は天候で、打ち上げ時間あたりに海風が強まり、雲が多くなるか、にわか雨があるかもしれない。天候が原因でシャトル打ち上げができない可能性は40パーセントである。フライトシステムと地上のサポートハードウエアーは準備が完了しており、クルーとサポートチームは、7月26日23時39分(日本時間)の打ち上げを心待ちにしている。
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Image Credit: NASA |
NASAのマネージャーは日曜日にケネディ宇宙センターで会議を行い、7月14日の打ち上げ延期の原因になった外部燃料タンク内部の液体水素低レベル燃料センサーに関連した問題について話し合った。このセンサーのトラブルシューティングは、24時間体制で行われている。
カウントダウン中、この問題の再発が監視され、もしセンサーに関するなんらかの問題が発生すれば、カウントダウンは中止されて状況の調査が行われる。 このミッションでは、7人の宇宙飛行士が12日間国際宇宙ステーションに滞在し、スペースシャトルの安全のための新しい技術と装備のテストが行われ、さらに供給品がステーションへ届けられ、ステーションの修理も行われる。
写真: 可動プラットフォームのスペースシャトル「ディスカバリー」。右側にはサービスストラクチャーがある。写真のディスカバリーは外部タンク交換のため、発射台39Bからビークル・アッセンブリー・ビルディングに向かっている。
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2005.7.23.
NASAの次の火星ミッション「マーズ・レコネッサンス・オービター」(MRO)は、低軌道からこれまでにない詳細な表面部分を調査する。ケネディ宇宙センターでは、この探査機を2005年8月10日に打ち上げる準備を進めている。 MROが調査するのは大気上層部から表面下の地層まで幅広く、特に火星の水の分布とその歴史の調査を行う。さらに将来の火星ミッションのための最良の着陸サイト決定のための調査と、着陸機からの高率データ通信リレーも行う。 MROには6つの観測機器が搭載され、大気、表面、表面下の調査と、時と共にそれがどう変化してきたかも調査する。MROにはカメラが3台搭載されており、その1つは、これまで地球外惑星に送り込まれた最も大きな直径の望遠鏡カメラで、机ほど小さな形状までが解像できる。もう1つのカメラは高解像度カメラの10倍の領域のコンテクスト画像を撮影する。3つ目のカメラは火星全体を撮影して火星の気象を調査する。 カメラ以外の3つの観測機器は、野球場の内野ほどの小さな領域の水に関連した鉱物を特定することができる分光計、地中の層や岩石や氷、それにもしあれば水を調査するイタリア宇宙機関提供の地表面貫通レーダー、大気中のチリ、水蒸気、大気温度を監視する放射計である。これらの調査に加え、探査機の動きを分析して上層大気の構造と火星の重力場の調査も行われる。 MROが火星に到着するのは2006年3月で、その後、エアブレーキを使って軌道の形を徐々に低くして表面からの平均距離を約300kmにする。この軌道の高さは、現在活動中のマーズ・グローバル・サーベイヤー、マーズ・オデッセイ、マーズ・エクスプレスの平均高度より20パーセント以上低い。これによって、これまで見たことのない火星を見る能力が加えられるのである。ミッションの主科学調査段階は2006年11月に始まり25ヶ月間続く。 地球にデータを送信するアンテナは大きな太陽電池で電力を得る、これまで火星に送り込まれた最大のアンテナである。このアンテナを使うと1分間のデータ送信量がこれまでの火星探査機の10倍にもなる。これによって、より高解像度の画像がより多く送信でき、観測機器の価値を倍増させることができ、さらに、着陸機からの観測データのリレーも同じ高速で行うことができる。 この探査機の重量は燃料フル充填で2トン以上になるため、打ち上げでは惑星間ミッションとして初めて強力なアトラスVロケットが使われる。 このミッションは、NASAの科学ミッション・ディレクトレートのために、パサディナにあるカリフォルニア工科大学の一部門のジェット推進研究所により運営されている。探査機を建造したのは、デンバーにある、プロジェクトの主コントラクターのロッキードマーティン・スペースシステムズ社である。 |