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エレボスクレーターに接近

オポチュニティ ソル586〜591日ステータス

2005.9.25

ソル590日にパノラマカメラで撮影した画像。オポチュニティはエレボスハイウェーをエレボスクレーターに向かって進んでいる。遠方の地平線にクレーターの縁が見える。
ソル591日にナビゲーションカメラで撮影した画像。オポチュニティはエレボスハイウェーをエレボスクレーターに向かって進んでいる。
Credit: NASA/JPL

オポチュニティは健康で「エレボスクレーター」への前進を続けている。今週撮影した画像には、クレーターの内側が写っていた。今後数ソル日間の予定は、クレーター縁に接近してさらに画像を撮影することで、クレーター縁途上にある露出層の暗色領域のアーム機器調査も行う。

ソル586日(2005年9月16日)
遠隔調査。

ソル587日
遠隔調査。

ソル588日
約20メートル移動。

ソル589日
約22メートル移動。

ソル590日
約35メートル移動。

ソル591日
約17.5メートル移動。週末のアーム作業のために転回。ソル591日現在のトータル走行距離は5933.69メートルになった。

コマンド通信のテスト

スピリット ソル599日〜605日 ステータス

2005.9.24

Image Credit: NASA/JPL
ソル605日に「ハズバンドの丘」頂上からナビゲーションカメラで撮影した画像。遠方にはグセフ・クレーター底平原、手前にはさざ波ができた砂の吹きだまりが見える。このステレオ画像は、ソル603日撮影のモザイク画像の左側部分である。
スピリットは現在も「ハズバンドの丘」頂上で、顕微画像撮影装置、アルファ粒子X線分光計、メスバウアー分光計による「アーヴィン」ターゲットの観測を続けている。スピリットは、3日間にわたる複雑な走行も完了し、アーム機器で仕事をする位置についている。さらに、スピリットはフォボスとデイモスの観測も2夜にわたって行った。

今週のスピリットは、マーズ・オデッセイを介してUHFアンテナでコマンドを受信する能力を確認するテストも行った。オデッセイを介したUHFリレーによるダウンリンクはスピリットからデータを得る主要な方法だが、今回のテストはそれとは方向が逆で、UHFリレーでスピリットに対してコマンドを送るというものだった。最初のテスト内容は1日の計画のコマンド送信と似たものだったが、2回目のテストは3日間連続計画送信のシュミレーションという複数なシーケンスが含まれていた。このテストで使ったのは以前の古いシーケンスで、コマンドのロード確認後、ファイルは削除された。最初のテストは成功し、2番目のテストは結果を示すデータを待っている。

ソル599日(2005年9月9日)
「ピュータティブ・ダイク」の上の「アーヴィン」ターゲットに接近。移動はスピリットがマストの閉鎖領域に入らないようにしなければならなかったため複雑なものになった。

ソル600日
アームを展開して顕微画像を撮影。次にアルファ粒子X線分光計をターゲットに配置。火星現地時間午前10時30分に機器をメスバウアー分光計に変え、調査を続行。

ソル601日
24時間のメスバウアー分光計計測。一晩かけたフォボスとデイモスの観測。

ソル602日
24時間のメスバウアー分光計計測を再度実施。

ソル603日
16メートル移動。次に自動ナビゲーションで4メートル移動。オデッセイを介したUHFリレーテストを実施。

ソル604日
ターゲット遠隔調査。

ソル605日
地表をこすったり曲がったりといった複雑な走行を完了。UHFテストを再度実施後、一晩かけたミニ熱放射分光計計測。限られた活動の期間に入る(オデッセイ上空通過が遅すぎて、コマンド実施後のスピリットの位置と健康情報がその日のうちに地球に送信できなくなる期間。この期間は地球での情報取得に翌日まで待たなければならなくなり、このため翌日の走行コマンドが計画できないなど、活動内容が限られてしまう)。

ソル605日(2005年9月15日)終了時点でのトータル走行距離あh4935メートルになった。

エレボスハイウェーを南へ

2005.9.23.

Image Credit: NASA/JPL

オポチュニティは現在、「エレボスハイウェー」と名付けられた露出層の固い表面を移動している。オポチュニティの次のターゲットの「エレボスクレーター」は、現在位置の南100メートル以内に迫っている。この画像はソル582日(2005年9月13日)に撮影したナビゲーションカメラ画像のモザイクである。ここに写っているのは割れ目の入った太古の堆積岩で、最近できた砂丘が上に乗っているため分断されている。現在、この岩石の組成と、割れ目ができたプロセスについての調査が行われている。

砂が散乱したハズバンドの丘頂上

2005.9.22.

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Cornell/NMMNH

スピリットが「ハズバンドの丘」頂上から見た光景。遠方の平原を背景にした粗い起伏の峰の中には、明るい色の岩石がある。そしてこの峰の周囲には、暗色と明色の砂の波ベルト、傾斜した砂表面、散在した丸石がある。「この位置から見た頂上の眺めは素晴らしい」アルバカーキにあるニューメキシコ自然科学史博物館の地質学者の Larry Crumpler はこう語った。

この画像は、「コロンビアの丘」のこの場所の地質を調査しているときに北北東方向を撮影したものである。スピリットはこの画像を撮影してから数日後、画像左側、この画像撮影位置の北北東方向にある小さな曲がった吹き溜まりを調査した。これ以前の吹き溜まり調査は「ボンヌヴィル・クレーター」縁で、ほぼソル500日前の2004年3月のことだった。

手前に見える最も大きな明色の岩石は「ホイッテカー」、向こうの峰の上にある最も明るい色の岩石は「ヒラリー」というニックネームが付けられた。この名称は地球のエベレスト山に初登頂した登山家にちなんでいる。この画像はソル603日(2005年9月13日)に430ナノメートルの青色フィルターを使ってパノラマカメラで撮影した画像のモザイクで、カバーしている範囲は左から右まで約50度である。

真新しいガリーを発見

2005.9.20

Image Credit: NASA/JPL
火星はこれまで考えられていたよりも劇的な変化をしている。マーズ・グローバル・サーベイヤーの長期間の観測のおかげで、3年前にはなかった、砂丘斜面を下り落ちるガリーが発見された。ガリーは、凍った二酸化炭素が突然暖まって蒸発してガスを放出し、そのガスが液体のように斜面を下り落ちてできると考えられている。マーズ・グローバル・サーベイヤーは現在も良好に機能しており、今後さらに5〜10年は観測できるかもしれない。

Fリングの未確認天体

2005.9.20

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

独立したこぶのような形状がFリング中の軌道を動いている。この形状がリングをまとめる役割をしている小さな固い月なのか、それともFリング内部で粒子がゆるく集まっただけのものなのか、現在確認の努力がなされている。

このシーケンスで使われている画像は、2005年8月13日に土星から約120万kmの距離から可視光の望遠カメラで撮影された。画像解像度はピクセルあたり約7kmである。

キーラーの月と波

2005.9.20

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

この画像の中央には、数ヶ月前にカッシーニが発見したキーラーの間隙の月「S/2005 S1」が写っている。間隙縁にはキーラーの月の重力によって作られた波がはっきりと確認でき、これらの波の高さからこの小さな月の質量が確定できる。

キーラーの月は直径7kmで、42km幅のキーラーの間隙内部の軌道を周回している。画像右上には、キーラーの間隙よりもずっと大きなエンケの間隙(幅325km)も見える。エンケの間隙内にも小さな月の「パン」(直径26km)があり、これはNASAのヴォイジャー画像の中に発見された。

この画像は、2005年8月1日に土星から約85万3000kmの距離から可視光の望遠カメラで撮影された。画像解像度はピクセルあたり5kmで、見やすくするためにコントラストは強調され、大きさも3倍拡大されている。

パンの通り道

2005.9.16

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute
土星の小さな月「パン」がエンケの間隙の中央に写っている。さらに、この画像ではAリングの興味深い波構造もいくらか確認できる。

画像左側には明色のベルト形状が顕著だが、これはリング中を外方向に伝搬しているらせん状の密度波である。明色のクレスト(波頭)は、リング粒子の密度が高い領域である。

この画像は、2005年8月1日にパンから約79万4000kmの距離から可視光緑色フィルターの望遠カメラで撮影された。画像解像度はピクセルあたり5kmである。