アーカイブ
 
 
 



走行4マイルを記録

オポチュニティ ソル641〜648日ステータス

2005.11.22

Credit: NASA/JPL
ソル645日にナビゲーションカメラで撮影した画像。オポチュニティはエレボスクレーター周囲の露出層を調査している。露出層の上には、重なっているように見える小さな砂丘が見えるが、ここにはオポチュニティの車輪の跡が残っている。
Credit: NASA/JPL
ソル644日にパノラマカメラで撮影した画像。画像下半分に見える砂丘は手前にあるもので、上に見える砂丘は遠方で、どちらも小さな峰のようになっている。

オポチュニティは健康である。太陽電池板のチリはソル638日に再び吹き払われ、チリがなくなった後の平均発電量はほぼ720ワット時になった。

オポチュニティは「アンティスタシ」という名の小石のアーム機器を使った集中調査を終えた。メスバウアー分光計データとアルファ粒子X線分光計データによると、この小石は玄武岩に非常に近い。ソル645日のオポチュニティは「エレボスクレーター」周囲の露出層の上を南へ22メートル移動した。この移動で、オポチュニティのトータル走行距離は4マイル(約6.4km)を超えた。

ソル641日(2005年11月12日)
アーム機器をメスバウアー分光計に替え、「アンティスタシ」という名の小石を計測。

ソル642日
午後のマーズ・オデッセイ通過までアンティスタシのメスバウアー分光計計測を継続。次にアーム機器をアルファ粒子X線分光計に替えて、アンティスタシの一晩かけた計測を実施。

ソル643日
メスバウアー分光計に機器を替えて計測を開始。次にパノラマカメラでチリの調査と周囲の小石を撮影。

ソル644日
アンティスタシのメスバウアー分光計計測を継続し、周囲の露出層をパノラマカメラで撮影。

ソル645日
パノラマカメラで露出層をさらに分析するために、露出層の上を約20メートル移動。さらに、今後の移動のためのパノラマカメラ画像も撮影。

ソル646日
ターゲットなしの遠隔調査。

ソル647日
この日の計画は、メスバウアー分光計、顕微画像撮影装置、アルファ粒子X線分光計による元素キャリブレーション・ターゲットのチェック。さらに、「ショーロー」と「セドナ」という名の露出層ターゲットのパノラマカメラ撮影も計画。

ソル648日(2005年11月19日)
計画は元素キャリブレーション・ターゲットのメスバウアー分光計計測、それに「ウィンスロー」という名の露出層ターゲットと「スノーフレーク」という名の小石ターゲットのパノラマカメラ撮影。

オポチュニティのトータル走行距離は6446.45メートルになった。

流星群の観測

スピリット ソル660日〜667日 ステータス

2005.11.21

Credit: NASA/JPL
ソル667日にナビゲーションカメラで撮影した画像。スピリットは現在ハズバンドの丘から下りている。
Credit: NASA/JPL
ソル667日にハズバンドの丘を下っているスピリットのパノラマカメラで撮影した画像。

スピリットは健康で、下山に進展が見られた。スピリットは「ラリーのベンチ」という名の露出層をアーム機器で集中調査し、別な機器でもターゲット観測を行った。毎日走行できるようになったおかげで、1ソル日平均移動距離は約40メートルになった。

火星は現在ハレー彗星の尾の中を通過しており、スピリットはパノラマカメラを使って夜間の流星群の観測をしている。

ソル660日(2005年11月11日)
「ラリーのベンチ」のアーム機器による調査。ブラッシング前後のラリーのベンチの顕微画像撮影。丘の東側部分と、移動予定方向のパノラマカメラ撮影。アルファ粒子X線分光計計測とオデッセイ軌道船の夜間観測。

ソル661日
長時間のメスバウアー分光計計測。パノラマカメラによるターゲット観測(ハズバンドの丘頂上の方向)。ミニ熱放射分光計によるターゲット計測。

ソル662日
長時間のメスバウアー分光計計測。パノラマカメラによるターゲット観測。大気調査。ミニ熱放射分光計計測。

ソル663日
長時間のメスバウアー分光計計測。パノラマカメラとミニ熱放射分光計によるターゲット観測。夜間の流星探索。

ソル664日
アームを格納。アーム作業範囲のパノラマカメラ画像撮影。38メートル下山。

ソル665日
42メートル下山。

ソル666日
40メートル下山。

ソル667日
現在位置の近くにはアーム機器で調査する価値のあるターゲットは見あたらないため、長距離移動を計画。峰の向こう側が画像によく写っていないため、自動ナビゲーションを使って傾き限界を少なくして安全な下山を実施。

ソル667日現在(2005年11月18日)のトータル走行距離は5392メートルである。

重力プローブB

2005.11.20

Image Credit:
NASA/スタンフォードの「重力プローブB」探査機は、1年間にわたる地球の重力場データの収集を終了した。もしアインシュタインが正しければ、地球の自転により地球の重力場は渦のように巻いているはずである。重力場が渦を巻いている証になる重力場の方向の変化について探査機が収集した膨大なデータは、現在NASAとスタンフォードで分析が行われている。

マーズ・エクスプレスがレーダー・データ取得開始

2005.11.19

Image Credit:
4ヶ月にわたるアンテナ展開オペレーションを終了した欧州宇宙機関のマーズ・エクスプレスは、MARSIS レーダーによるデータ取得を開始し、火星についての大量のデータを収集している。これまでのところの焦点は上層大気と、太陽光によって保持されている伝導率の大きな電離層である。この領域の、火星とその周囲の環境との相互作用の特色について、最初の結論を出す努力が現在行われている。

パンドラのクローズアップ

2005.11.18

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute
土星Fリングのシェパード衛星の月「パンドラ」のこれまでで最良の画像。撮影は2005年9月5日である。この小さな月は幅が84kmしかなく、溝と小さな峰が至る所にある。このことが示唆しているのは、表面がチリの大きさの物質で覆われていて、後にこれが所々で割れたということである。画像撮影時のパンドラまでの距離は5万2000kmだった。

土地勘をつかむ

2005.11.17.

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/NMMNH

「コロンビアの丘」の東側を通って下降を続けているスピリットは、移動日の終わりに毎回、周囲のパノラマ画像を撮影している。これは、先に進む前にその場所の土地勘を得るのに役立ち、ハイキングのときに時々立ち止まって景色を眺めるようなものである。このようなパノラマ画像は、調査のための興味深い岩石や土壌を選んだり、スピリットが移動する安全な道筋を探すのに使われる。

このモザイク画像は、スピリットが丘を下りて「ハスキンリッジ」というニックネームの峰の方向に向かっているときに立ち止まって周囲の良い眺めを撮影したものである。スピリットは残りの道のりを下る前に、ハスキンリッジ左側にある深くて大きい盆地(東盆地)のパノラマ画像を撮影する。東盆地は、ハズバンドの丘の頂上からは見えなかった。その先の目的地は、「ホームプレート」という名の丸い舞台のような地形である。

このパノラマはソル651日(2005年11月2日)にナビゲーションカメラで撮影した画像をつないだもので、周囲360度をカバーしている。画像は円筒図法で、つなぎ目は幾何学的に修正してある。

NASAのロボット月ミッション

2005.11.16

Image Credit: NASA
NASAの発表によると、エームズ・リサーチ・センターは新たなロボット月探索プログラムを行う。月の表面は、再び人間が足跡を残す前に、非常に詳細なマップがロボット探査機で撮影される。月には、1998年1月6日に打ち上げられた「ルナ・プロスペクター」というロボット探査機がすでに送り込まれており、月の軌道からの観測で極地方に氷がある証拠が発見された。

NASA Ames Contributions to the Apollo Moon Missions
Lunar Prospector

露出層の調査

オポチュニティ ソル633〜640日ステータス

2005.11.16

Credit: NASA/JPL
ソル639日にナビゲーションカメラで撮影した画像。オポチュニティはエレボスクレーターの露出岩石の領域に到達し、アーム機器による調査を開始した。
Credit: NASA/JPL
ソル632日にナビゲーションカメラで撮影した画像。オポチュニティは砂の海の中の露出岩石の領域に到達した。

オポチュニティは健康で、「エレボスクレーター」の露出層の調査を行っている。この観測では、アーム機器で「オリンピア」という名の露出層の調査を行った。

ソル633日(2005年11月4日)
「カラブリータ」ターゲットの顕微画像撮影後、同ターゲットを研削。研削後、露出した内部の顕微画像を撮影し、メスバウアー分光計計測を開始。

ソル634日
カラブリータを1日かけてメスバウアー分光計で計測し、夜間はアルファ粒子X線分光計で計測。

ソル635日
カラブリータのメスバウアー分光計計測を再開。

ソル636日
ソル609日の不具合以来使われていなかったミニ熱放射分光計の使用に成功。この際、リセットが起きた場合すぐ回復処置ができるように準備された。

ソル637日
タスクはメスバウアー分光計計測とパノラマカメラによる遠隔調査。

ソル638日
「ジアカス」とう名のターゲットの顕微画像撮影、ブラッシング、アルファ粒子X線分光計計測。

ソル639日
丸石の集団領域へ約6メートルの移動。

ソル640日(2005年11月11日)
ターゲットなしの遠隔調査。

今後の活動
ソル641日から643日までの予定は「アグラファ」という名の小石ターゲットのアーム機器集中調査である。

ソル639日(2005年11月10日)現在のトータル走行距離は6424メートルである。

日本のプローブ、小惑星に接地せず

2005.11.15.

2005年11月12日15時24分(日本時間)に日本のJAXAの「はやぶさ」から放出された小さなプローブとのコンタクトが失われたと思われる。放出後の「ミネルバ・プローブ」は小惑星「イトカワ」の表面に接地することに失敗し、どこに行ってしまったのか分からなくなった。「はやぶさ」は位置決め制御システムに問題があり、「ミネルバ」が正しくないベクトルで放出された可能性がある。今後の「はやぶさ」は下降して小惑星表面から物質をすくい取って、分析のために地球に持ち帰られる。

11月12日のJAXAの発表では、「ミネルバ」とのコンタクトは継続されている。

ハッブルと連携

スピリット ソル655日〜659日 ステータス

2005.11.15

Credit: NASA/JPL
ソル656日にナビゲーションカメラで撮影した画像。この週のスピリットはコロンビアの丘を120メートル以上下降した。
Credit: NASA/JPL
ソル659日にパノラマカメラで撮影した画像。

スピリットは健康である。「限られた活動の日」の期間が終わって、ソル655日には94.5メートルの移動を行い、素晴らしい進展を見せている。ソル655日から659日までのトータル走行距離は126メートルで、さらに「東盆地」を振り返って、長基線のステレオ観測のための大きなパノラマカメラ・モザイク画像も撮影した。パノラマカメラではこれ以外に、ハッブル宇宙望遠鏡との共同観測も行った。

ソル655日(2005年11月5日)
南東方向へ94.5メートルの移動で「ロワーハスキンリッジ」に下りる。移動開始時の上り坂の最大スリップ率は10パーセント、下り坂は3パーセントだった。

ソル656日
ターゲットなしの遠隔調査。ハッブル宇宙望遠鏡との共同観測を開始。観測は、空のサーベイ、大気不透明度の計測、キャリブレーション・ターゲットの確認、地平線サーベイだった。

ソル657日
パノラマカメラによる東盆地の長基線ステレオモザイク画像の2回目の撮影。ミニ熱放射分光計によるターゲット計測も実施。

ソル658日
180度の方向へ24メートルの移動。スリップは3パーセントだった。

ソル659日
アーム機器による調査のため、興味深い露出層へ8メートル後退。

ソル659日(2005年11月10日)終了現在でのトータル走行距離は5273メートルになった。

ビーナス・エクスプレス打ち上げ

2005.11.14

Image Credit: ESA/C.Carreau
欧州宇宙機関のビーナス・エクスプレスは11月9日午後12時33分(日本時間)にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズで打ち上げられ、金星へ向かう軌道に乗った。金星は巨大な「温室効果」が起きていて極端に温度が高く、大気圧力も非常に大きい。ビーナス・エクスプレスはこのような金星大気の構造、化学組成、運動の詳細調査を行い、さらに赤外線を使って初めて金星表面も調査する。探査機はソユーズの上段の9分間の燃焼で地球を周回する低い軌道に入り、次の1時間22分にわたる2回目の燃焼で加速して惑星間軌道に入った。ビーナス・エクスプレスとのコンタクトは、打ち上げ2時間後にドイツのダルムシュタットにあるESA宇宙オペレーションセンターで確立された。現在の通信は低利得アンテナで行われており、高利得アンテナを使った通信が確立されるのは3日後である。ビーナス・エクスプレスは、全ての搭載システムが完全に機能しており、2006年4月に金星の軌道に投入される。