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オゾンホールは昨年より小さかった

2005.12.10

Image Credit: NASA
2004年にNASAが打ち上げた Aura 衛星搭載のオゾン監視機器の観測によると、南極の上空のできた今年のオゾンホールは昨年より小さかったようである。この2005年の調査は、Aura 衛星によるオゾン層の大きさと厚さの初の調査だった。今年のオゾンホールのピークは9月と10月中旬で、大きさは約1500万平方kmで、昨年のピークよりわずかに大きかった。これまでに記録された最も大きなオゾンホールは平均1600万平方kmで、これは1998年に記録された。これまで12年間の観測のうちの10年の南極オゾンホールは、120万平方kmより大きく、1985年以前の大きさは640万平方kmより小さかった。オゾンホールの大きさを決定する最も大きなファクターは南極上空の大気温度のようで、温度が低くなるほどホールは小さくなる。

画像: 今年の南極オゾンホールの最大は9月11日に記録された。これは2004年に打ち上げられたNASAの Aura 衛星搭載のオゾン監視機器による観測である。青色と紫色の部分はオゾンレベルが低い領域(ホール)である。2005年7月1日から12月6日までのオゾンホール変化のムービー

衝突銀河はたくさんある

2005.12.9

Image Credit: NOAO
我々の近隣宇宙の歴史は銀河の衝突で占められている。2つの総合的なスカイサーベイのデータによると、この20億年で近隣銀河の半分以上は別の銀河と衝突したことが分かった。2つのサーベイはNOAO 深宇宙広視野サーベイと多波長サーベイで、126個の銀河が調査され、その結果、53パーセントの銀河から長い尾のような形状になって星が引き出されているという証拠が見つかった。これは、最近になって銀河の衝突があったということである。

画像: 新発見の近隣衝突銀河のいくつかを示した画像。これらの衝突銀河の画像は、銀河融合の異なる段階を示している。(a)と(b)では2つの銀河はまだ融合せずに2つにわかれているが、巨大な重力潮汐力で銀河の星が引かれて、数十万光年という距離まで広がる大きな扇形の形状がすでにできている。(c)と(d)では衝突銀河は融合して1つの大きな銀河になっているが、この生まれかわった銀河の周囲には、潮汐力で引き出された「破片」がまだ残っており、過去に激しい出来事があったことが分かる。画像(a)(b)(d)は NOAO 深宇宙広視野サーベイ、画像(c)は多波長サーベイによる観測である。この観測結果は、『アストロフィジカル・ジャーナル』誌の2005年12月号に掲載される。
Credit: P. van Dokkum/Yale University and NOAO/AURA/NSF
ハッブル宇宙望遠鏡
衝突する銀河
衝突銀河 NGC4038/4039
衝突銀河の進化
NGC 5426/5427
NGC 4038/4039(触覚状銀河)
ハッブル宇宙望遠鏡
宇宙の衝突
ハッブル宇宙望遠鏡
衝突銀河をつなぐパイプライン
ハッブル宇宙望遠鏡
融合する2つの銀河
衝突した銀河
スピッツァー宇宙望遠鏡
銀河衝突での星形成

光学系はドイツで製作

2005.12.8

Image Credit: NASA
ドイツの「カールツァイス・オプトエレクトロニクス」は、ハッブル宇宙望遠鏡の後継になるジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡の2つの光学系を製作する契約を結んだ。ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡は2013年にアリアン・ロケットで打ち上げられ、L2ラグランジュ点と呼ばれる安定した太陽周回軌道に投入される。望遠鏡は、ガスとチリの雲を貫通して観測できる感度が非常に高い赤外線機器のために摂氏マイナス230度まで冷却される。

画像: ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡の概念図。この望遠鏡の最も重要な目的は、宇宙がビッグバンで誕生して徐々に冷えていく宇宙で最初に形成された星の光(ファースト・ライト)を発見することである。

ハッブル宇宙望遠鏡
次世代宇宙望遠鏡のミラー承認

火星の1年を過ごしたオポチュニティ

2005.12.7

Image Credit:

NASAのオポチュニティ・ローバーは、その双子のローバーのスピリットに次いで2005年12月11日で火星の1年間にわたる火星探索を行ったことになる。2つののローバーは火星の全ての季節を経験し、現在は火星の夏の終わりを迎えようとしている。オポチュニティは今、エンデュアランス・クレーターとビクトリア・クレーターの間のルート上にある露出した床岩の探索をしており、エンデュアランス・クレーター内で発見したものより新しいように見える岩石を最近発見した。これらの岩石は、砂丘が石化したもののように見え、水がある時期と水がない時期がサイクルになって長期間存在したということを示している。

画像解説
オポチュニティのパノラマカメラで撮影した「オリンピア」という名の露出層。この地域は「エレボスクレーター」の北西縁に沿った部分である。画像はほぼ南方向を写したもので、左右約120度の領域をカバーしている。この露出層は硫酸塩が豊富な堆積岩の大きな広がりである。岩石は風にとばされてきて堆積したものだが、湿った環境や浅い水の中という状況で形成されたものもある。オポチュニティはこのモザイク画像撮影後、砂丘と砂丘の間の道筋を、この画像の左上の方向に進み、「モゴヨンリム」という名の、向こう側の壁(崖)が見えるところまで行った。この画像は750ナノメートル、530ナノメートル、430ナノメートルのフィルター画像から作られ、色はほぼ自然色である。

アームが伸びず

オポチュニティ ソル649〜660日ステータス

2005.12.6

Credit: NASA/JPL
ソル650日にナビゲーションカメラで撮影した画像。オポチュニティが進んできた道筋が車輪跡になって残っている。
Credit: NASA/JPL
ソル652日にパノラマカメラで撮影した画像。地平線近く、画像右3分の2に見える明色部分はエレボスクレーターの縁である。

ソル649日(2005年11月20日)のオポチュニティは43メートルの移動をし、次にアーム機器での調査のため、感謝祭の連休で露出層へさらに10メートル移動した。ソル654日(2005年11月25日)にオポチュニティに送信したコマンドは、アームを伸ばして、3ソル日前にオポチュニティが走った露出層の調査をすることだった。移動のときアームは常に格納状態にされるが、今回調査のためにアームを伸ばそうとしたとき、それに必要なショルダージョイント・モーターが動かなくなり、アームは格納状態のままになってしまった。その後の数日は、この原因の可能性を絞り込む仕事が行われた。潤滑度は、元の計画の7倍以上の時間仕事をすると悪化する。これを改善する1つの方法は、モーターのスタートアップの時間を長くすることで、初期の摩擦増加に打ち勝つことである。アームの最初の診断活動はソル659日に行われ、動きは非常に小さいことが記録された。今後の診断活動と分析は、ショルダージョイント・モーターの状態の特質をさらに把握することである。

ソル659日(2005年11月30日)現在のトータル走行距離は6502メートルである。

タイタンの大気は驚き

2005.12.5

Image Credit: ESA
欧州宇宙機関のホイヘンス・プローブは、着陸に向けてタイタン大気中を降下しているとき、予想外の乱流に巻き込まれた。タイタンの大気については、この月が厚い炭化水素のもやに包まれているため、ホイヘンスが着陸するまでほとんど知られていなかった。ホイヘンスが発見したことは、大気上層部が予想よりはるかに厚く、いくつかの層に割れているということである。さらに、降下中のホイヘンス周囲で雷があったかもしれないという証拠も発見された。

画像: タイタン大気中を降下するホイヘンス・プローブの概念図。
カッシーニ土星探査機
ホイヘンス・プローブ

下山は進展

スピリット ソル668日〜680日 ステータス

2005.12.4

Credit: NASA/JPL
ソル680日にナビゲーションカメラで撮影した画像。スピリットは順調にハズバンドの丘を下りている。画像左上にはグセフクレーター底の平原が見える。
Credit: NASA/JPL
ソル680日にパノラマカメラで撮影した画像。

スピリットは健康で下山も好調に行われている。短期の目標は、「コマンチ」と「マイアミ」という名の2つの興味深い地形の方向への移動である。どちらのターゲットを調査対象に選ぶかの決定は、ソル680日(2005年12月1日)の画像が得られてからになる。

スピリットは感謝祭の週末に、アームの4つ全ての機器(アルファ粒子X線分光計、メスバウアー分光計、顕微画像撮影装置、岩石剥離器のブラシ)を使って「セミノル」という名の露出層地域の調査を行った。これらの機器で調査した露出岩石の2つのターゲットは、フロリダのアメリカ先住民族の名にちなんで「アビアカ」と「オシオーラ」と非公式に名付けられた。2つのターゲットはかんらん石が豊富なことが元素調査で特定され、この露出層が苦鉄質岩(マグネシウムと鉄が豊富な、通常は暗色の鉱物)だということが分かった。

ソル679日(2005年11月30日)現在のスピリットのトータル走行距離は5463メートルである。

マーズ・エクスプレスが水の存在を確認

2005.12.3

Image Credit: ESA
欧州宇宙機関のマーズ・エクスプレスは、液体の水が長期間にわたって火星表面に存在していたという、NASAの2機のマーズ・エクスプロレーション・ローバーの発見を確認した。この確認は、マーズ・エクスプレスのOMEGA観測機器と赤外線分光計で行われ、火星表面の至る所に大量の水和鉱物が発見された。これら、層状珪酸塩や水和硫酸塩のような鉱物は、岩石の元素が液体の水によって変化することで作り出されるのである。

画像: 「キャンドール谷」のHRSC 3D遠近法画像(フォールスカラー)。これはOMEGAの赤外線画像で、水和マグネシウム硫酸塩である硫酸苦土石が豊富な明色の茶色の堆積物(赤いマーク)が写っている。

過去の火星の水

2005.12.2

Image Credit: NASA/JPL/Cornell
オポチュニティが撮影した「エンデュアランス・クレーター」の「バーンズクリフ」。
NASAのマーズ・エクスプロレーション・ローバーのリサーチャーは、液体状の水の大きな地域が存在した数十億年前の火星の状況についての新しい論文を発表した。それによると、35億年ほど前のエンデュアランス・クレーター周囲地域は、砂丘に囲まれて時々水に覆われる塩で覆われた平坦な地域で、ニューメキシコのホワイトサンズ地域のようだった。
スピリット・ローバー
水の痕跡が残る鉱物
オポチュニティ・ローバー
バーンズクリフのカラーパノラマ
火星は生命に適していた
過去の水への窓
過去の水
火星の過去の手がかり
岩石のさざ波模様と水
スピリット・ローバー
水の痕跡が残る鉱物
オポチュニティ・ローバー
ピルバラにも水の歴史
さざ波模様は水の証拠?
メリディアニは海底だった?

「はやぶさ」は彗星のサンプル採取に成功

2005.12.1

Image Credit: JAXA
日本の小惑星探査機「はやぶさ」は2005年11月26日に小惑星「イトカワ」の2回目のタッチダウンに成功し、小惑星表面の物質が採取された。発表によると、通信ができない状態になっていた探査機との通信は11月29日に回復し、現在地球へ戻る長い旅を始めようとしている。もし全てがうまくいけば、サンプル・カプセルは2007年6月にオーストラリアの奥地に着地する。これは小惑星からの物質を地球に持ち帰る初のものになる。

小さな太陽系

2005.11.30

Image Credit: NASA/JPL-Caltech
小さな太陽の周囲を廻る惑星系の概念図
仮説の小さな太陽(右上)を中心とした太陽系と、我々の太陽とほぼ同じ大きさの「カンクリ55」という名の星を中心とした、知られている太陽系を比較する概念図。このようなミニ太陽は、NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡によって、地上望遠鏡と軌道望遠鏡との協力でカメレオン座中、500光年の距離に発見された。この小さな太陽系は、「星になることに失敗した」異常に小さな星、つまり「褐色矮星」でできている。この星は「Cha 110913-773444」という名で、惑星をいつか形成することになるかもしれないガスとチリのディスクに取り囲まれている。この褐色矮星は質量が木星の8倍しかなく、現在知られているいくつかの太陽系外惑星よりも小さい。太陽系と同じぐらいの大きさのカンクリ55系の最大の惑星は、我々の木星のほぼ4倍の質量がある。小さな太陽系の「Cha 110913-773444」周囲ディスクは「小さな」ガス大惑星と地球サイズの岩石の惑星を作るのに十分な質量があると思われている。

SOHO観測10周年

2005.11.29

Image Credit: SOHO
1999年9月14日に極紫外線画像撮影装置で撮影した太陽プロミネンス。
太陽及び太陽圏天文台(SOHO)は、2005年12月2日で観測10周年を迎える。SOHOはこの10年間の観測で、太陽の大気の特質、コロナによる物質放出と磁場の関連性、それに1,000個以上の彗星の発見まで行い、さらに、SOHOによる反対側の太陽面の観測方法も案出された。

星周囲のチリのディスク

2005.11.28

Image Credit: ESO
形成途上の星の概念図
欧州宇宙機関のベリー・ラージ・テレスコープ干渉計に新たに搭載された AMBER 機器により、2つか3つの8.2メートル望遠鏡の光がつながり、直径40メートルから90メートルのバーチャル望遠鏡が作り出された。このバーチャル望遠鏡により、「MWC 297」という名の形成途上の星がこれまでにない精度で観測され、我々の太陽系とほぼ同じ大きさの、将来惑星を形成することになる原始惑星ディスクがこの星を取り囲んでいることが発見された。この星は800光年の距離にあり、太陽10個分の質量がある。このディスクは星に近い部分が、太陽から地球までの距離の半分ほどの距離の所まで、円錐形の先端を切ったような奇妙な形をしている。さらに別な星も観測され、それは生涯の最終段階に入りつつある星で、これにも周囲ディスクの証拠が見つかった。

スペースカレンダー 2005年12月

Credit: NASA/JPL
2005.11.28.更新

日付は米時間 AU:天文単位 ロケットの打ち上げ日は、変更されることがよくあります。
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2005.12.02SOHO(太陽及び太陽圏天文台) 打ち上げ、10周年(1995)
2005.12.02Y000749隕石(火星からの隕石)発見、5周年(2000)
2005.12.04ジェミニ7号打ち上げ、40周年(1965)
2005.12.06AMC-23、プロトン M-Briz M で打ち上げ
2005.12.07ガリレオ探査機木星軌道投入、10周年(1995)
2005.12.07ジェラード・カイパー、生誕100年(1905)
(1905-73) オランダ生まれの米国の天文学者。火星の大気中に二酸化炭素を発見(1948)。天王星と海王星に衛星のあることを発見(1948-49)。太陽系の起源に関する理論にも貢献し、海王星軌道の外側にマイナーな惑星でできたディスク状の領域が存在することを提唱(1951。現在は「カイパーベルト」と呼ばれている)。
2005.12.08ガリレオ探査機第1回地球フライバイ、15周年(1990)
2005.12.08Karl Henckeによる小惑星5「アストライアー」発見、160周年(1845)
2005.12.10セントルイス隕石落下(クルマを直撃)、55周年(1950)
2005.12.11カッシーニ、第45回軌道修正
2005.12.11第1回火星記念日。マーズ・ローバー「オポチュニティ」火星着陸
2005.12.12水星が西の最大離角(21度)
2005.12.13メッセンジャー(NASAの水星ミッション)、第1回深宇宙マヌーバー
2005.12.13双子座流星群がピーク
2005.12.15Gonets D1 / M1 / M2、コスモス 3M で打ち上げが
2005.12.15ヴェネラ7号(ソ連)金星着陸、35周年(1970)
2005.12.15ジェミニ6号 打ち上げ、40周年(1965)
2005.12.16スターダスト、軌道修正17B
2005.12.16パイオニア6号(太陽軌道船) 打ち上げ、40周年(1965)
2005.12.17Max Wolfによる小惑星580「Selene」発見、100周年(1905)
2005.12.19マーキュリー1号(無人)打ち上げ、45周年(1960)
マーキュリー計画:1人乗り宇宙船による米国最初の有人宇宙飛行計画(1961-63)。
2005.12.21プログレス M-55、ソユーズ FG で打ち上げ(国際宇宙ステーション20P
2005.12.21Insat 4-A / MSG-2、アリアン 5GS で打ち上げ
2005.12.22冬至、日本時間午前3時35分
2005.12.22大熊座流星群がピーク
2005.12.23カッシーニ、第46回軌道修正
2005.12.24バーウェル隕石落下(クルマと建物を直撃)、40周年(1965)
2005.12.24Joel Metcalfによる小惑星581「Tauntonia」発見、100周年(1905)
2005.12.26GSTB-V2A、ソユーズ U-Fregat で打ち上げ
2005.12.26カッシーニタイタン・フライバイ
2005.12.27Kompsat 2、ロコット KM で打ち上げ
2005.12.28ガリレオ探査機ガニメデ・フライバイ、5周年(2000)
2005.12.29KazSat 1、プロトン K / DM-3 で打ち上げ
2005.12.29カッシーニ、第47回軌道修正
2005.12.30カッシーニ木星フライバイ、5周年(2000)
2005.12.30Stephen Synnott による天王星の月「パック」の発見、20周年(1985)
2005.12.31Johann Palisa による小惑星583「Klotilde」発見、100周年(1905)

「はやぶさ」は「イトカワ」に着陸

2005.11.27

日本の「JAXA」の発表によると、「はやぶさ」は先週小惑星「イトカワ」にタッチダウンすることに成功した。「はやぶさ」は2回緩やかにバウンドし、小惑星表面に30分間留まって、その後再び離陸した。しかし、小惑星表面からサンプルを採取する機器は発射されなかった。「はやぶさ」は2005年11月26日に再びこのポテトの形の小惑星にもどってもう一度着陸を試み、サンプル採取のコマンドを実施したことが確認された。実際にサンプルを採取したかどうかは今後の詳細データでさらにはっきりする。サンプルが実際に採取されていたら、「はやぶさ」は小惑星の表面物質を世界で初めて採取した探査機になる。

JAXAの「はやぶさ」関連記事:宇宙ニュース(2005年)
日本のプローブ、小惑星に接地せず

フライバイ前のディオネ

2005.11.25

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute
2005年10月11日のフライバイ前に撮影した画像。クレーターだらけの明るいディオネは影のできた土星の前に浮かんでいる。

ここに写っている領域はディオネの進行方向と反対側の半球で、筋のように見える明色の新しい谷によって切られ、表面は西方向に行くに従って暗くなっていくのがはっきり分かる。

この画像は、約2万4500kmの距離から可視光の広角カメラで撮影された。太陽-ディオネ-カッシーニを結んだ線が作る位相角は22度、画像解像度はピクセルあたり約2kmである。

アインシュタインの宇宙定数はダーク・エネルギーを予言

2005.11.24

Image Credit: Image: Jean-Charles Cuillandre, Canada-France-Hawaii Telescope (CFHT)
カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡
謎の「ダーク・エネルギー」は宇宙膨張を加速しているということが分かっているが、これはアインシュタインの宇宙定数によって予言されていることである。アインシュタインがこの定数を考え出したのは宇宙の重力のバランスをとるためだったが、ビッグバンの証拠を確認したときに破棄した。「超新星レガシー・サーベイ」で最近行われた観測によると、ダーク・エネルギーは10パーセント以内の正確さでアインシュタインの宇宙定数に従って行動していることが分かった。数多くのダーク・エネルギー理論によると宇宙膨張は変化しているはずだが、今回の観測で見る限り、膨張の変化はない。この発見は、カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡搭載の「メガカム」という名の3億4000万ピクセルのカメラを使って行われた。ダーク・エネルギーについてより良く知るには遠方の超新星観測を改善することが近道だが、このカメラは広角の視野を持っており、1枚の画像中に4つ分の満月が入るほどの広視野である。このため、まれにしか捉えることができない超新星をいくつか同時に非常に正確に計測することができるのである。この観測結果は『アストロノミー&アストロフィジックス』誌の最新号に発表される。

マーズ・レコネッサンス軌道船は火星まであと半分

2005.11.23

Image Credit: NASA/JPL
NASAのマーズ・レコネッサンス軌道船は2005年11月18日(米時間)に20秒間、6つのメインエンジンの燃焼を行い、火星へ向かう軌道の微調整をした。マーズ・レコネッサンス軌道船は、2005年8月12日の打ち上げ以来、地球から火星までの距離の約60パーセントを飛行し、火星到着まであと4回の軌道修正が予定されている。探査機の火星到達は2006年3月10日に予定されており、火星に到着した探査機は、科学観測を開始するまで約半年をかけて火星周回軌道を修正する。この軌道修正期間でも探査機は観測データを地球に送り、その量はこれまでの全てのミッションを合わせたより多い。探査機のデータ送信量は惑星間ミッションの段階でも、1秒間に6メガビットという大きさで、これは16分間ごとにCD−ROMを1枚分いっぱいにするほどの量である。マーズ・レコネッサンス軌道船ミッションは、火星のこれまでにない詳細な観測を低軌道から行う。観測するのは氷、水蒸気、液体の水の分布、それに地形と鉱物についても調査される。このミッションは、地球への高率データリレーと将来の着陸サイトの調査をして、将来のミッションのサポートを行う。

マーズ・レコネッサンス・オービター
マーズ・レコネッサンス・オービターがケネディ宇宙センターに到着