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3日で138メートル移動

オポチュニティ ソル852〜858日ステータス

2006.6.29

Credit: NASA/JPL
ソル853日にパノラマカメラで撮影した画像。この日のオポチュニティは約41メートル移動し、この画像は移動後に撮影したものである。
Credit: NASA/JPL
ソル855日にナビゲーションカメラで撮影した画像。この日のオポチュニティは39.4メートル移動し、この画像は移動後に撮影したものである。

オポチュニティは元気で、新しいフライト・ソフトウエアーの受信を始めた。「ビクトリア・クレーター」への進行は3ソル日で138.1メートル進展し、露出層ターゲットの調査も行った。ソル855日(6月20日)現在、ビクトリア・クレーターまでの距離は780メートル、ビーグル・クレーターからは約300メートルである。

2機のローバーには新しいフライト・ソフトウェアーのアップロードが行われており、新ソフトウェアーがインストールされて実際に使われ始めるのは数週間先である。ソフトウェアーのアップリンクのプロセスを促進するために、オポチュニティの高利得アンテナによるアップリンク・セッションの時間は徐々に長くされており、今週のフライト・ソフトウェアー・ファイルは全てUHF波長ではなく高利得アンテナを使って行われた。しかし、ソル864日(2006年6月29日)からのアップリンクは、高利得アンテナを使ったXバンドだけではなく、毎日のUHFバンドを使った通信でも行われる。

ソル852日(6月17日)
高利得アンテナによる20分間の通信ウインドウで新しいフライト・ソフトウェアーをロード。パノラマカメラによるターゲット遠隔調査として、大気透明度調査と「ホルバーグ」と「ブリクセン」というターゲットの撮影を実施。ミニ熱放射分光計で、「ホルバーグ」と「ブリクセン」と、空と地表の調査も実施。

ソル853日
高利得アンテナによる20分間の通信ウインドウで新しいフライト・ソフトウェアーをロード。42.1メートル移動。ターゲットなし遠隔調査として、ナビゲーションカメラとパノラマカメラで走行後撮影、パノラマカメラで「タウ」(大気不透明度)の調査、ナビゲーションカメラで雲のチェック、ミニ熱放射分光計で空と地表の調査。

ソル854日
さらに高利得アンテナによる20分間の通信ウインドウで新しいフライト・ソフトウェアーをロード。パノラマカメラでタウのチェック。ソル853日の移動開始位置の方向をナビゲーションカメラで振り返って撮影。

ソル855日
高利得アンテナによる30分間の通信ウインドウで新しいフライト・ソフトウェアーをさらにロード。39.4メートル移動。新しい位置からナビゲーションカメラとパノラマカメラで画像撮影。パノラマカメラによるタウのチェック。ミニ熱放射分光計による空と地表の調査を完了。

ソル856日
高利得アンテナによる1時間の通信ウインドウで新しいフライト・ソフトウェアーをさらにロード。ターゲットなし遠隔調査として、パノラマカメラで地表明度の観測、パノラマカメラによるタウのチェック、ミニ熱放射分光計による空と地表の調査。

ソル857日
高利得アンテナによる30分の通信ウインドウで新しいフライト・ソフトウェアーをさらにロード。56.6メートル移動。パノラマカメラによるタウの調査、パノラマカメラのキャリブレーション、ミニ熱放射分光計による空と地表の調査。

ソル858日(2006年6月23日)
高利得アンテナによる2時間の通信ウインドウで新しいフライト・ソフトウェアーをさらにロード。ソル857日の移動開始位置をナビゲーションカメラで振り返って撮影。パノラマカメラによるタウの調査とキャリブレーション観測。ミニ熱放射分光計による空と地表の調査。

ソル855日(2006年6月20日)現在のトータル走行距離は8190.89メートルである。

バッテリーヒーターを初めて作動

スピリット ソル874〜880日ステータス

2006.6.26

Credit: NASA/JPL
ソル875日に前方危険防止カメラかで撮影した画像。スピリットは「ハレー・ブラント」という名の明色の土壌ターゲットをアルファ粒子X線分光計で調査している。
Credit: NASA/JPL
ソル874日にパノラマカメラで撮影した画像。この画像はマクマード・パノラマ第22列パートAとして撮影された。

科学者とエンジニアは、スピリットが冬期集中調査を始めて以来、数週間に1度の割合で会議を開いて集中調査の進展をチェックしているが、工学リソースと科学調査のバランスをとる方策を考え出した。今週のスピリットはマクマード・パノラマ第27列目の撮影を開始し、9回の光子伝達キャリブレーションのうちの7回目を完了した。光子伝達キャリブレーションは、カメラの中で光を電流に変換する画像撮影センサーが拾っている、必要のない電子ノイズを計測するプロセスである。

スピリットは、「ハレー・ブラント」という土壌ターゲットの調査もした。「ハレー・ブラント」は、左前輪の近くにある乱されていない小さな土壌部分で、ここは明るく光っている。この調査はアルファ粒子X線分光計で5時間、メスバウアー分光計で10時間にわたって行われ、複数の顕微画像も撮影された。スピリットのバッテリーヒーターはソル865日(2006年6月9日)火星現地時間午前8時15分に、2つのローバーで初めて電源が入れられた。ヒーターは、気温が摂氏約マイナス19度まで下がると自動的に電源が入るようになっている。ローバー作動の下限の温度は、摂氏マイナス20度である。

ソル874日(2006年6月18日)
マクマード・パノラマ第22列パートAを撮影。

ソル875日
「ハレー・ブラント」土壌ターゲットをアルファ粒子X線分光計で計測。

ソル876日
顕微画像撮影装置の光子伝達キャリブレーションを完了。「エルドラド」という名の砂丘領域をパノラマカメラで撮影。ミニ熱放射分光計による遠隔調査も実施。

ソル877日
車輪跡のナビゲーションカメラ画像撮影。ミニ熱放射分光計による遠隔観測の続行。オデッセイとの通信中に、ミニ熱放射分光計のキャリブレーション、砂のさざ波の危険防止カメラ画像撮影、ミニ熱放射分光計による空と地表の観測。

ソル878日
パノラマカメラ・マストアッセンブリーのチリの調査。パノラマカメラ画像撮影によるチリ大気不透明度(タウ)の計測。ミニ熱放射分光計による空と地表の観測。

ソル879日
計画は、マクマード・パノラマ第22列パートBの撮影完了、ミニ熱放射分光計による遠隔観測。

ソル880日(2006年6月24日)
計画は、「ハレー・ブラント」の顕微画像撮影、次に同じターゲットの10時間にわたるメスバウアー分光計計測。

メッセンジャーは180度回転

2006.6.25

Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington
2004年8月3日にケープカナベラルから打ち上げられたNASAのメッセンジャー探査機は水星に接近しており、太陽にも近い距離を飛行している。探査機は2006年6月21日に、温度上昇をおさえるための180度回転のコマンドがジョンズ・ホプキンズ大学応用物理研究所のメッセンジャー・ミッション・オペレーション・センターから送信されて16分間のマヌーバーが行われ、「日よけ」が太陽方向に来るようにされた。マヌーバーが行われたときのメッセンジャーは、地球から1億9650万km、太陽から1億4460万kmの距離にあり、この処置により探査機内部の温度は安全なレベルに保たれることができるようになった。メッセンジャーは今後、ミッション中ずっとこの日よけが太陽と探査機の間にくるような姿勢を保つ。水星から見る太陽は地球から見るより11倍も明るく水星表面温度は摂氏450度にまでなるが、耐熱性セラミックでできた日よけのおかげで搭載機器は室温ほどの温度になる。さらに、メッセンジャーが最も温度の高い水星表面部分を飛行するのは短時間におさえられ、水星から再放射される熱を受ける時間も最小限にされる。

メッセンジャーの次の大きなイベントは、10月24日の金星フライバイである。このフライバイでは、水星デュアル画像撮影カメラを使って、一連の光学ナビゲーション画像を撮影する。この画像は金星フライバイでは必要ではないが、カメラのキャリブレーションと、水星で使われる光学ナビゲーション画像撮影の練習になる。

メッセンジャーは2011年3月に水星軌道に入り、1年間にわたって水星を調査する。

画像:  水星を周回しているメッセンジャー探査機の概念図。

冬期活動を続行

スピリット ソル867〜873日ステータス

2006.6.24

Credit: NASA/JPL
ソル867日にパノラマカメラで撮影した画像。これはマクマード・パノラマの20列目の一部として撮影された。
Credit: NASA/JPL
ソル872日にパノラマカメラで撮影した画像。この日は新しいフライト・ソフトウエアー「バージョンR9.2」がスピリットに送信された。

冬の状況が厳しくなっている中、スピリットは実りの多い活動を続けている。スピリットが受けている太陽エネルギーは、「ハズバンドの丘」にいた2005年中旬のころの3分の1まで落ちて、1火星日あたり約310ワット時になっている。これは、昨夏の900ワット時と比べるとかなり少ないことが分かる。(100ワットの電球を1つ1時間つけておくのに必要な電力は100ワット時である。)電力供給は、スピリットが1日にできる仕事量を決定する。電力が減少しているとはいえ、スピリットは「マクマード・パノラマ」の2列目部分の画像と、「プログレス3」という名の第3層土壌の顕微モザイク画像を撮影した。そして、オデッセイとの通信中には6つのターゲットのミニ熱放射分光計計測も完了した。

地球では、バージョンR9.2と呼ばれる新しいフライト・ソフトウエアーをスピリットに送る計画が立てられている。これまでのアップグレードされた2種類のフライト・ソフトウエアーの送信は、スピリットの高利得アンテナだけで受信されたが、Xバンド波長がマーズ・レコネッサンス軌道船のエアブレーキのサポートでたびたび使用されているため、今回のアップリンクではXバンドアンテナとUHFアンテナの両方を使う予定である。

ソル867日(2006年6月11日)
「マクマード・パノラマ」の20列目の最初の部分(1x2枚のモザイク)を撮影。

ソル868日
前方危険防止カメラの「光子伝達キャリブレーション」を完了。この活動は、光を電流に変換する画像撮影センサーが拾っている電子ノイズ(撮影で必要のないシグナル)を計測するためである。

ソル869日
マクマード・パノラマ20列目の第2部分(1x3枚のモザイク)を撮影。オデッセイとの通信中、ミニ熱放射分光計による「リクエルム」と「ズケーリ」という岩石のターゲット観測。

ソル870日
「プログレス3」土壌ターゲットの顕微画像撮影。ミニ熱放射分光計による空と地表の遠隔観測。

ソル871日
岩石剥離器の画像を撮影。オデッセイとの60分間の通信と同時に、「ローリコヴィタ」「トー」「スコット・ベース」「アークトースキー」岩石ターゲットのミニ熱放射分光計計測。

ソル872日
計画は新しいフライト・ソフトウエアー「バージョンR9.2」のスピリットへの送信。

ソル873日(2006年6月17日)
計画は、「コロレフ」という岩石ターゲットの超高解像度パノラマカメラ画像撮影。

ソル869日(2006年6月13日)現在のトータル走行距離は6876.18メートルのままである。

フェニックス・ランダー

2006.6.22

Image Credit: NASA/JPL
NASAの次の火星着陸ミッションはフェニックス・マーズランダーで、2007年8月の打ち上げが予定されている。アリゾナ大学にあるフェニックス・サイエンス・オペレーション・センターでは、コンポーネントが互いにうまく機能しあうかどうかを見るために、科学調査ペイロード機器の疑似着陸機への設置を開始した。フェニックスは2008年に火星表面にタッチダウンし、土壌を調査して過去に水があった証拠を探し、環境が生命をサポートすることができるのかどうかが調査される。

画像:フェニックス・マーズランダーのコンピュータ・イラストレーション

フェニックス・マーズランダー
フェニックス・ミッションに青信号

スペースシャトルは7月2日に打ち上げ

2006.6.21

Image Credit: NASA/Ken Thornsley
NASAのケネディ宇宙センターの39B発射台で打ち上げを待つスペースシャトル「ディスカバリー」とロテーティング・サービス・ストラクチャー。
断熱フォウムの落下でコロンビアの悲劇が起きてからのスペースシャトルは、飛行を再開するまで長くつらい道のりを通ってきた。新たな安全対策がなされた「ディスカバリー」が昨年打ち上げられはしたが、このときも外部燃料タンクから再びフォウムが落ちて、飛行再開の望みはしぼんだ。今回再びシャトルの安全性が確認されて、ディスカバリーは7月1日に打ち上げられ、国際宇宙ステーションに向かうことになったが、打ち上げの決定はたやすいものではなかった。

NASAのフライト・コントロールが6月17日に公表したところによると、スペースシャトル「ディスカバリー」の打ち上げウインドウは日本時間7月2日午前4時48分に開く、もし全てがうまくいけば、ディスカバリーは7人の飛行士を乗せてケープカナベラルから打ち上げられる。

今回のシャトルはSTS−121ミッションと呼ばれ、12日間にわたって宇宙空間にとどまり、国際宇宙ステーションに物資供給を行い、コロンビア事故の延長線上での新たな安全性改善のテストが行われる。

シャトル打ち上げのための会議は全日を使って2日間行われ、落下するフォウムのリスクにどう対処するのかに焦点を絞った討議が行われた。危険箇所から16kgのフォウムが取り去られたが、別なフォウムがはがれる可能性は否定できない。

シャトル打ち上げ決定に異論がわいているのは、リスクの多い「氷ランプ」を設計しなおしてフォウムが落ちる確率を低くしないかぎりシャトルの飛行はするべきではないと、安全性チーフエンジニア・オフィスが言っていることである。シャトル・プログラム・マネージャーでさえ、新たな設計がされるまで飛行はすべきではないと語った。これら全ての人はシャトル打ち上げを承認するサインをしたのだが、それは反対意見を記録に残した後のことである。

残念なことに、シャトル・プログラムは時間切れになりつつあり、全シャトルは、国際宇宙ステーションが完成する2010年に運行を終了することになっている。シャトル飛行再開が遅れて7月を過ぎるようなことがあると、遅れをカバーするためにシャトルの打ち上げ間隔が短くなるという新たなプレッシャーがかかることになる。

結局このようなことから、リスクと反対意見と、ステーション完成のプレッシャーとのバランスから、NASAチーフのマイク・グリフィンが最終的に「ゴー」の決定をしたのである。彼が不吉にも認めたことは、コロンビアやチャレンジャーのように、さらにもう1機のシャトルが失われるようなことになれば、シャトル・プログラムは終わりだという。

Written by Fraser Cain
Translated by Mori Kanai

5マイルを記録

オポチュニティ ソル844〜851日ステータス
2006.6.19

Credit: NASA/JPL
ソル850日に前方危険防止カメラで撮影した後方の画像。前方カメラで後方が写っているのはオポチュニティが後退走行しているためである。オポチュニティが露出層の上を走っているのが分かる。
Credit: NASA/JPL
ソル849日にナビゲーションカメラで撮影した画像。砂のさざ波形状の間のトラフの露出層が写っている。

先週「ジャマーバーグ」から抜け出ることに成功したオポチュニティは、南への移動を再開した。今週の走行距離は約95メートルで、オポチュニティのトータル走行距離は5マイル(約8km)を記録した!来週のオポチュニティは「限られた活動の日」に入って、1日の終わりのデータを地球に送る時間がその日の遅くになるため翌日の計画が立てられず、走行は1日おきになる。休みの日には、メモリーを食っている未送信データのダウンリンクと、遠隔調査が行われる。

ソル844日(2006年6月9日)
以前の走行ルートの隣にあるトラフを通って20メートルの移動を計画したが、最初のスリップチェックで42パーセントのスリップが検出されたため4.8メートル移動して停止。限界スリップは40パーセントに設定されていた。

ソル845日
「ユトランド」 デンマークの大半とドイツのシュレスヴィヒとホルスタイン州の北部から成る半島の名 と「ゴーム」というターゲットのパノラマカメラ撮影と「ゴーム」のミニ熱放射分光計計測を含むターゲット遠隔調査。ターゲットの非公式名はデンマークの憲法記念日(6月5日)にちなんで名付けられ、「ユトランド」はデンマークの半島の主島で、「ゴーム」はデンマークの最初の王の名である。

ソル846日
近隣の2つのトラフを使った移動はほとんど進展がなく、西にあるもう1つのトラフに移動。スリップチェックの走行限界は40パーセントに設定。土壌は比較的しっかりしており、9メートルを移動。

ソル847日
大気調査と後方のナビゲーションカメラ画像撮影。

ソル848日
トラフを通って移動。後退走行ができるように、露出層の上で車体を逆向きに(UHFデータ送信を改善するため)。トラフを使った走行で20.6メートル移動。走行前にパノラマカメラで小さなクレーターを撮影。このクレーターは、デンマークの首都がある最大の島の名前にちなんで「シェラン」と命名。

ソル849日
南への移動を続行し24メートル移動。砂の上の走行時のスリップチェックは5メートルおきに実施。走行は露出層の上で終了。

ソル850日
まず、「ステノ」ターゲット(17世紀のデンマークの解剖学者と地質学者のニコラス・ステノにちなんだ名)のパノラマカメラ画像を撮影。走行は全て露出層の上で、約36メートル移動。他より少し砂の多い領域で追加のスリップチェックを行ったが、予想通りスリップはほとんど検出されなかった。

ソル851日(2006年6月16日)
計画は、さらに南への移動。

ソル850日(2006年6月15日)現在のトータル走行距離は8080.38メートルである。

砂から抜け出る

2006.6.18.

ジャマーバーグのゆるい土壌から抜け出したときの数日間にわたる車輪の動きをつないだムービー。画像は危険防止カメラで撮影したもので、左上は右前輪、右上は左前輪、下の2つは2つの後輪である。
Credit: NASA/JPL-Caltech
「ビクトリア・クレーター」に向かう途中の平原でゆるい土壌物質ににはまったオポチュニティが、砂から抜け出す模様を示したムービー。

このムービーは前方危険防止カメラ画像を使って作られたもので、「ジャマーバーグ」と名付けられたさざ波形状から抜け出す様子が写っている。オポチュニティの車輪の一部が砂に埋もれたのはソル833日(2006年5月28日)の走行の終わりのことで、このムービーを作っている画像はソル836〜841日(2006年5月31日〜6月5日)に撮影された。

砂にはまる前には何メートルもの移動をしていたオポチュニティは、砂にはまってから1日数センチという状況になったが、それでも「ジャマーバーグ」の滑りやすい物質の中としては満足のいくものだった。砂から抜け出るマヌーバーの最終日には、全ての車輪を固い露出層の上に乗せることができた。

このさざ波形状は、デンマークの北海岸にある「難破船の湾」という意味の湾の名称「ジャマーバーグ」からとられた。 ジャマーバーグは、北海(欧州大陸とイギリスにはさまれた大西洋の浅海)からバルト海に抜ける航路の途中の、 ユトランド (デンマークの大半とドイツのシュレスヴィヒとホルシュタイン州の北部から成る半島)の北端付近にある。この航路は昔からずっと重要な商業ルートで、今でも多くの船が航行している。卓越風の方向は北西から南西方向というのが典型で、強風と嵐の風は北西から吹くという傾向がある。ジャマーバーグには北西風が海岸方向に直接吹きつけており、航海の時代には、嵐で多くの船がここで沈んだのである。海岸は砂が多く、大きな波がくることがあり、岩石がないとはいえ、あたりを走ることは非常に危険である。

オポチュニティは「ジャマーバーグ」からうまく抜け出て、「ビクトリア・クレーター」への道に戻った。