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シャトル打ち上げは4月下旬以降に延期

2007.3.6

Photo credit: Justin Ray/Spaceflight Now
発射台39Aからビークル・アッセンブリー・ビルディングに移動しているスペースシャトル「アトランティス」。右に見えるのは発射台とサービス・ストラクチャで、シャトルは左方向にゆっくり移動している。
Photo Credit: NASA/KSC
日本時間2007年2月27日午前7時頃通った激しい雷嵐のひょうに打たれて傷ついたシャトルの外部燃料タンク。

2007年3月15日に打ち上げが予定されていたスペースシャトル「アトランティス」は、発射台39Aで準備中に激しいひょうに打たれて外部タンクの断熱材にへこみができ、3月4日にビークル・アッセンブリー・ビルディングに戻されて船体の検査とリペアが行われている。リペア作業にどれぐらいの時間がかかるかは、今後数日かけた調査の後でないと分からない。ひょうは激しい嵐のためで、ゴルフ・ボールほどの大きさのものがシャトルを直撃して外部タンクのオレンジ色の断熱材に数千もの傷をつけた。シャトル本体の左翼の断熱材にも、風で飛んできたひょうが衝突した。発射台での初期の調査によると被害を受けたシャトルの黒色の断熱材タイルの数は2ダース以上になる。シャトルはこれまでもひょうにあったことがあるが、それは非常に小さなもので被害が出るほどのものではなく、今回のひょうはこれまでで最悪のものである。

今回のシャトルは国際宇宙ステーション構築ミッションで、ビークル・アッセンブリー・ビルディングにシャトルが戻されたことで、すでに4月7日に予定されているロシアのソユーズによるエクスペディション15クルーのステーションへの配置とエクスペディション14クルーの帰還より前にシャトルがステーションを訪れる可能性はなくなった。

ソユーズによるエクスペディション14クルーの帰還は4月19日に予定されているが、1つの宇宙船がステーションを離れてから別な宇宙船がドッキングするまでは少なくとも数日の時間が必要なため、アトランティスの打ち上げは4月下旬以降になる。公式な打ち上げ日はまだ確定していない。

発射台のシャトルがビークル・アッセンブリー・ビルディングに戻されたのは1983年以来18回目だが、その理由のほとんどは技術的問題のためで、熱帯低気圧やハリケーンのような天候の理由は数回あるだけである。最近の2回はいずれも外部タンクの断熱材のリペアのためで、1回は1995年のディスカバリーによるSTS-70ミッションで、きつつきがタンクに200個近い穴をあけたため、もう1回は1999年のこれもディスカバリーによるSTS-96ミッションでひょうのためである。

カボ・コリエンテスからの眺め

オポチュニティ ソル1091〜1096日ステータス

2007.2.27

高解像度画像
高解像度画像
高解像度画像
高解像度画像
Image Credit: NASA/JPL, Image Arrangement: Mori Kanai

ソル1091日(2007年2月17日)に撮影したパノラマカメラ画像を4枚並べて作ったモザイク画像。この画像はカボ・コリエンテスからデザイア岬の方向を撮影したものである。オポチュニティはクレーターを時計回りに移動しながらクレーター縁の調査を続けている。それぞれの画像は幾何学的修正をせずにそのまま並べただけのため、つなぎ目の地形がずれているところがあります。(Mori Kanai)

オポチュニティは元気で、現在「カボ・コリエンテス」岬の上を移動している。「デザイア岬」の長基線ステレオ画像撮影は完了し、現在「グッドホープ岬」という名の、カボ・コリエンテスの反対側の岬の撮影が行われている。

地球のデザイア岬はマゼラン海峡の西端にあり、危険な海路の終端となっている。マゼランはここを発見したとき「感激の涙」を流したのかもしれず、この岬の名前「デザイア」は長い間待ち望まれていた(デザイア:desire --「強く望む」)という理由から来ている。

オポチュニティはソル1092日にアルゴンの計測も行った。オポチュニティのソル1088日から1095日までの走行距離は約36メートルだった。

毎日の観測は、1日の計画の最初と午後のマーズ・オデッセイ通過前のパノラマカメラによる大気チリの透明度計測、オデッセイ通過中のミニ熱放射分光計による空と地表の調査、翌日のマスターシーケンスを送信する直前の午前中のミニ熱放射分光計による空と地表の調査である。以下はこれ以外にオポチュニティが行った活動である。

ソル1091日(2007年2月17日)
パノラマカメラによる長基線ステレオ画像撮影。ミニ熱放射分光計による7ヶ所の空と地表の調査。

ソル1092日
13枚全てのフィルターを使ったパノラマカメラ画像撮影。次に13枚全てのフィルターを使った前方のパノラマカメラ画像撮影。ミニ熱放射分光計の前方計測のサポートとしてナビゲーションカメラ画像撮影。オデッセイ通過後、アルファ粒子X線分光計計測。

ソル1093日
カメラによるチリの午前中の調査。次にミニ熱放射分光計による7ヶ所の空と地表の調査。ナビゲーションカメラとパノラマカメラによる空と地表のスキャン。

ソル1094日
ロボットアームを格納して約2.5メートル移動し、左目用ステレオ画像を撮影。次にアームをしまってナビゲーションカメラで走行後撮影、パノラマカメラで進行方向の走行後撮影。「エクストレマ・ドゥラ」(オポチュニティ背後の露出層)の走行後パノラマカメラ画像撮影。さらにパノラマカメラで長基線ステレオ画像撮影も開始。

ソル1095日
移動前にナビゲーションカメラ画像撮影。パノラマカメラにようる長基線ステレオ画像撮影を続行。ミニ熱放射分光計による空と地表の調査。次にアームをしまって「ホープ岬」撮影のため東方向に移動。走行後、アームを伸ばして走行後ナビゲーション・カメラ画像撮影。太陽電池起動中にパノラマカメラによる空のサーベイ。午前中、雲の探索。次にミニ熱放射分光計による空と地表の調査。

ソル1096日
午前中、ミニ熱放射分光計による5ヶ所の空と地表の調査。グッドホープ岬と近隣の砂丘のパノラマカメラ画像撮影。次にアームをしまって左目用ステレオ画像撮影のため約4.5メートル移動。次にアームを伸ばして走行後ナビゲーション・カメラ画像と進行方向の走行後パノラマカメラ画像撮影。

ソル1095日(2007年2月21日)現在のトータル走行距離は10キロ113メートルである。

カボ・コリエンテスで調査

オポチュニティ ソル1084〜1090日ステータス

2007.2.24

Credit: NASA/JPL, Anaglyph: Mori Kanai
Credit: NASA/JPL/Cornell, Color: Mori Kanai
ソル1084日(2007年2月10日)に撮影したパノラマカメラ画像で作ったステレオ画像とカラー画像。オポチュニティはこの日、「サンチアゴ」ターゲットの13枚全てのフィルターを使ったパノラマカメラ画像を撮影した。このカラー画像はフォールスカラーで、使用フィルターは750ナノメートル、530ナノメートル、430ナノメートルである。色は地表が実際の色に近くなるように調整されている。

オポチュニティは元気で、「カボ・コリエンテス」という岬の上を移動しながら「バイアブランカ」という崖の北側面の画像を撮影している。現在のオポチュニティは「デザイア岬」の画像撮影のため、別な地点への移動をしている。

2007年2月9日は火星南半球の春の初日だった。

大気中のアルゴン計測のため、アルファ粒子X線分光計計測も行われた。この調査の目的は大気混合プロセスと時間による変化を知るためである。オポチュニティはソル11084日から1087日まで約20メートルの移動をした。

「ビクトリア・クレーター」の湾と岬の名称は、世界一周をしたマゼランとそのクルーが「ビクトリア」という名の帆船に乗って訪れた場所の地名からきている。「カボ・コリエンテス」という岬は南米の東海岸にあり、マゼランの船団にとって便利な目印だった。「バイアブランカ」(白い湾)はアルゼンチンの巨大な湾で、マゼランは海峡を探してここを探索したが海峡は見つからなかった。

毎日の観測は、1日の計画の最初と午後のマーズ・オデッセイ通過前のパノラマカメラによる大気チリの透明度計測、オデッセイ通過中のミニ熱放射分光計による空と地表の調査、翌日のマスターシーケンスを送信する直前の午前中のミニ熱放射分光計による空と地表の調査である。以下はこれ以外にオポチュニティが行った活動である。

ソル1084日(2007年2月10日)
「サンチアゴ」ターゲットの13枚全てのフィルターを使ったパノラマカメラ画像撮影。次にアームをしまってカボ・コリエンテスへ27メートル移動。ナビゲーションカメラと危険防止カメラによる走行後撮影。オデッセイ通過後、日没時のタウ計測と4時間近くにわたるアルファ粒子X線分光計計測。

ソル1085日
午前中、パノラマカメラ・マストアッセンブリー(カメラの「首」と「頭」)に付着したチリの調査。ナビゲーションカメラによる雲の探索。ミニ熱放射分光計による7ヶ所の空と地表の調査。次に正午の太陽光でのパノラマカメラ画像撮影。次にナビゲーションカメラによる雲の探索と、ミニ熱放射分光計による7ヶ所の空と地表の調査をもう一度。

ソル1086日
ナビゲーションカメラによる雲の探索。ミニ熱放射分光計による7ヶ所の空と地表の調査と大気査定。空のパノラマカメラ・サムネイル画像撮影。ナビゲーションカメラによる雲の探索をもう一度。ミニ熱放射分光計による7ヶ所の空と地表の調査。

ソル1087日
走行後、ナビゲーション・カメラ画像とパノラマカメラ画像を撮影。次にタウ計測。午後のオデッセイ通過中にミニ熱放射分光計計測。この日の最終コマンドはパノラマカメラによる地平線のサーベイとミニ熱放射分光計による空と地表のミニ調査。

ソル1088日
ナビゲーションカメラによる雲の探索。ミニ熱放射分光計による7ヶ所の空と地表の調査。13枚全てのフィルターを使ったパノラマカメラ画像撮影。

ソル1089日
午前中ミニ熱放射分光計による空と地表の調査。ミニ熱放射分光計計測サポートのためのナビゲーションカメラによる走行前撮影。次にアームを格納して約15メートル走行し、デザイア岬の反対側を撮影する位置に移動。移動後、アームを伸ばしてナビゲーションカメラで走行後撮影と走行後タウ計測。

ソル1090日(2007年2月16日)
ナビゲーションカメラによる雲の探索。ミニ熱放射分光計による7ヶ所の空と地表の調査。オデッセイ通過前タウ計測も実施。

ソル1087日(2007年2月13日)現在のトータル走行距離は10キロ077メートルである。

走行10kmを記録

オポチュニティ ソル1077〜1083日ステータス

2007.2.22

Image Credit: NASA/JPL Mosaic: Mori Kanai
ソル1082日(2007年2月8日)に撮影したナビゲーション・カメラ画像を5枚つないで作ったビクトリア・クレーターの画像。オポチュニティは次の岬の「カボ・コリエンテス」の方向へ進んでいる。

オポチュニティは「デザイア岬」での集中遠隔調査を完了し、「カボ・コリエンテス」という名の次の岬に向かっている。オポチュニティの走行距離計は、ソル1080日の50.51メートルの移動中に10kmを超えた。当初決められたローバーの第1レベルの到達目標距離は1機のローバーについて最短600メートルで、設計上の移動目標距離は1000メートルだった。今回の走行距離達成はオポチュニティにとって画期的なことで、ローバー開発チームと運用チームによる快挙とも言える。

以下は日を追った活動内容だが、毎日の活動(各日の活動の最初とマーズ・オデッセイの午後の通過前のパノラマカメラによる大気不透明度[タウ]の調査、オデッセイ通過中のミニ熱放射分光計による空と地表のスキャン、オポチュニティの翌日の活動計画立案の一部として、火星の裏側で活動しているスピリットのその日の活動開始直前に行われるミニ熱放射分光計による空と地表の調査)は記載されていない。

ソル1077日
13枚のフィルターを使った「カボ・アノニモ」のパノラマカメラ画像撮影。次にミニ熱放射分光計による車輪跡、掘り起こされた土壌、車輪跡近くの地表、カボ・アノニモの計測。車輪跡の中と近くのミニ熱放射分光計計測のサポートとしてナビゲーションカメラ画像撮影。パノラマカメラでも13枚のフィルターを使ったカボ・コリエンテスの撮影。オデッセイ通過後、6時間にわたるアルファ粒子X線分光計でアルゴン計測。

ソル1078日
デザイア岬から離れて42.81メートル移動。次に姿勢情報のアップデート。走行後撮影としてナビゲーションカメラ画像とパノラマカメラ画像モザイクを撮影。午後のオデッセイ通過時は、夜間のUHF通信のエネルギーを確保するために科学活動は行わなかった。

ソル1079日
ミニ熱放射分光計による7ヶ所の空と地表の調査。ナビゲーションカメラによる雲の探索。次にミニ熱放射分光計による空と地表の調査を2回実施。

ソル1080日
50.51メートル移動後、ナビゲーションカメラとパノラマカメラによるモザイク画像撮影。もう一度午前中のUHF通信を実施したため午後のオデッセイ通過時の科学活動は行わなかった。

ソル1081日
午前中、パノラマカメラによる地平線サーベイ。ナビゲーションカメラによる雲の探索。次にミニ熱放射分光計による7ヶ所の空と地表の調査。午後のオデッセイ通過中、ミニ熱放射分光計による5ヶ所の空と地表の調査。

ソル1082日
計画は、カボ・コリエンテスへの走行中の新しい自動ナビゲーション・ソフトウェアーのテスト。走行後撮影はナビゲーションカメラとパノラマカメラによるモザイク撮影。パノラマカメラによる火星の月「フォボス」の撮影。

ソル1083日(2007年2月9日)
計画は、午前中パノラマカメラによる空の調査。次にナビゲーションカメラによる雲の探索とミニ熱放射分光計による7ヶ所の空と地表の調査。午後は再びフォボスを観測。

ソル1080日(2007年2月6日)現在のトータル走行距離は1万0023.19メートルである。