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ソル1216日(2007年6月25日)とその1週間後の1223日(2007年7月2日)に撮影した火星面の比較。左の画像はチリ嵐が発生する前のもので、大気中のチリが少ないために太陽光が地表まで届き、オポチュニティの車体とロボットアームの影がはっきりできている。これに対して右の画像はチリ嵐の最中のもので、嵐のために影がほとんどできていない。
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6月の最終の週に火星のメリディアニ平原西の赤道部分でチリ嵐が始まり、嵐は1週間後には南半球全体を覆うほどに成長して、現在は北半球の方向に上がってきている。この嵐で地表のチリが大気中にたくさん混じると大気温度は上がり、このために嵐の力は強まってさらに多くのチリが巻き上げられる。もしこのときに火星の地表に立って空を見上げると、太陽はシャープな縁の円形に見え、光は澄んだ空のときよりもずっと少なくなっているのが分かるはずである。
こうして大気中のチリが濃くなると太陽光が地表に届きにくくなり、嵐は冷えて徐々におさまっていく。
現在の嵐は火星にいる2つのローバーの電力をいくらか減少させるが、幸いローバーのいる火星面は夏で電力供給がピークの時期のため、それほどのダメージはない。
この嵐はさらに数ヶ月続く模様で、それまで大気は透明にならない。NASAからはまだ発表がないが、オポチュニティのビクトリア・クレーター進入はさらに遅れることになるかもしれない。
2007.7.13
このアニメーションは、オポチュニティがいるビクトリア・クレーターの上空をフライオーバーしたときに見える光景を示している。オポチュニティは2007年7月中旬にこのクレーターの中に入ることになっている。 ムービーの最初の部分は、マーズ・レコネッサンス・オービター搭載の高解像度科学画像カメラで撮影した画像に基づいている。クレーターへの進入路の「ダックベイ」という窪みにはシュミレートされたオポチュニティが描かれている。ムービーは次に、ダックベイの入り口からオポチュニティのパノラマカメラで撮影したパノラマ画像に変わる。 |
2007.7.11
Image credit: NASA/JPL/Cornell/MSSS/Univ. of Ariz. |
このアニメーションは、オポチュニティがイーグル・クレーターに着陸してからビクトリア・クレーターに到着するまでの約9.7kmの旅の足跡をたどったものである。オポチュニティは3年以上前に火星に着陸し、エンデュアランス・クレーターを離れて21ヶ月にわたってメリディアニ平原を旅して、ソル951日(2006年9月26日)にビクトリア・クレーターに到着した。
幅が800メートルあるビクトリアは、オポチュニティが訪れた最も大きなクレーターで、到着直後からシャープな崖と緩やかな「湾」の周囲を時計回りの方向に移動しながらクレーター縁の探索を行った。オポチュニティはクレーター縁のビューポイントから崖の岩石層を調査し、クレーター内部に入るのに適した「湾」の査定も行った。調査後、オポチュニティは非公式に「ダックベイ」と名付けられたビクトリア到着地点へ戻り、2007年中旬にここからクレーター内部に入る。
ムービーの最初のマップを作っている画像はNASAのマーズ・グローバル・サーベイヤー搭載の火星軌道カメラで撮影したもの、2つ目のマップはNASAのマーズ・レコネッサンス・オービター搭載の高解像度科学画像カメラで撮影した画像である。
2007.7.11
2007.7.10
2007.7.10
Image credit: William K. Hartmann Courtesy of UCLA |
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2007.09.??:打ち上げ 発射サイト:フロリダ州ケープカナベラル、17B発射台 ロケット:デルタII 2009.04.10:火星重力アシスト 2011.10.01:小惑星「ヴェスタ」に到着 2012.05.01:小惑星「ヴェスタ」を離脱 2015.02.01:小惑星「セレス」に到着 2015.07.??:ミッション終了 |
「ドーン・ミッション」は20年近くのミッション期間中、太陽系の歴史の初期にできたと考えられている小惑星「ヴェスタ」と矮小惑星「セレス」の観測を行い、初期太陽系の特徴と太陽系形成のプロセスを調査する。
太陽系形成時の太陽系星雲の物質は、太陽からの距離によって異なっていた。太陽からの距離が増大すると温度が下がり遠方には氷の天体が形成され、太陽系の惑星は太陽の近くに形成された。
小惑星「ヴェスタ」と最近認められた矮小惑星「セレス」が観測ターゲットとして選定されたのは、2つとも太陽系形成初期の環境とプロセスの情報を持っており、さらに異なる種類の天体であるということからである。ヴェスタには水分がなく、表面が変化した兆候が認められ、太陽系内側を周回している地球のような岩石の惑星と似ている。これに対してセレスは、水を含んだ鉱物でできた原始の表面を保っており、薄い大気もあるかもしれない。この天体は太陽系外側の軌道を周回している大きな氷の天体に多くの点で似ている。
2つの異なる天体を同じ探査機の科学機器で調査することで、2つの天体がたどった異なる進化の道筋を比較し、こうすることで初期太陽系全体の状況も把握できる。ドーン探査機から送り返されてくるデータは、太陽系形成についての我々の知識を飛躍的に増大させる機会を与えてくれる。
ドーン探査機に搭載されている観測機器は3つで、可視光カメラ、可視光及び赤外線マッピング分光計、ガンマ線及び中性子分光計である。これらの機器に加え、放射線及び光学ナビゲーション機器もあり、これにより重力場に関連したデータも得られ、2つの天体間の空間の特徴も明らかになる。
ヴェスタ
発見: 1807.3.29にドイツ人の Heinrich Wilhelm Olbers が発見。発見された4つ目の小惑星。
サイズ: 578x560x458km
形状: ほぼ球形。南極にこぶ状の突起がある。
自転: 5時間20分に1回。
公式名は「4ヴェスタ」(数字は4番目に発見された小惑星ということ)。ヴェスタはアリゾナほどの長さで、表面は玄武岩(凍った溶岩)でできているように見える。溶岩は、45億年前にこの天体が形成された直後、たぶん熱かった内部からしみ出てきたもので、それ以来ほぼそのままの形で残っている。望遠鏡観測によると、表面の鉱物は場所によって異なっている。
ヴェスタはユニークな表面形状をしており、南極には巨大なクレーター(直径460km、深さ13km)がある。このクレーターは大衝突で作られ、この衝突でヴェスタ全体の1パーセントの岩石(50万立方マイル)が削り取られて宇宙空間に飛散した。
飛散した破片は砂粒ほどのものから巨礫(れき)や山ほどの大きさまであり、それぞれが独自の軌道で太陽系の中を進むようになった。地球で見つかる全隕石の約5パーセントはこの太古の1回の衝突で飛び散った破片と考えられている。
セレス
発見:1801.1.1.イタリア人の Giuseppe Piazzi が発見し、最初の矮小惑星となった。
サイズ: 975x909km
形状: 長球
自転: 9時間04分30秒に1回
この天体はマイナーな惑星として初めて発見されたという理由で「1セレス」と呼ばれている。直径がテキサスほどのセレスは球に近い形をしており、内部はヴェスタとは異なっている。つまり、セレスは地球のように、核部分は密度が高く、表面近くには軽い鉱物があるということである。セレスのクラストは地球のクラストより密度が低く、チリに覆われた表面には水を含む鉱物があるという分光観測結果もあるため、その下には水の氷が埋まっているのかもしれないと考えられている。セレスの極冠も霜に覆われている可能性がある。
もしセレスの25パーセントが水でできているとすれば、その量は地球の全ての真水よりも多いことになる。セレスの水は地球とはちがって、マントルの中に氷の状態で存在していると思われている。