国際宇宙ステーションにとって2003年は、これまでにない構築作業の挑戦の年になる。コア構造アッセンブリーはすでにその3分の2以上が終了することになる2003年は、構築スケジュールは忙しいものになる。
2003年は、ステーションのパワーの年になる。発電システムは、今後12ヶ月の間にその能力が3倍近くに増強される。ステーション・クルーはこれまでに経験したことのない挑戦に直面し、ステーションと実験室の再配線が継続的に行われる。この作業は事実上、全ての電気器具とコンピュータを止めることなく行われなくてはならないのである。
このように、2003年は、国際宇宙ステーションとその構築の歴史で最も複雑なものになり、アッセンブリー・ミッションのたびにステーションは文字通り新しい宇宙船に変貌し、外観だけでなく、冷却、発電システムにも劇的な変更が行われる。
2003年は3つの新しい科学リサーチ機器がアメリカのデスティニー実験モジュールに設置され、ステーションのリサーチ・ラックの数は10になる。2003年のステーションでの実験は約30が予定されており、それは生物学、物理学、化学、生態学、医学、製造加工実験で、さらに長期宇宙飛行の人間への影響の研究も行われる。これ以外に、リサーチ・データに影響を与えるステーションの加速環境の詳細な継続計測も続けられる。
2003年は、ステーションのコア構造アセンブリーが通年で行われる最終の年になり、日を増すごとにステーションは拡張されることになる。NASAのスペースシャトルは5回のフライトが予定されており、36トン以上の、コンポーネント、供給物資、実験機器が、ステーションに運ばれる。シャトル・ミッションによって4つの新しいステーションのバックボーン、つまりトラスが打ち上げられ、ステーションの長さは現在の約40メートルから、2003年末には94メートルあまりになる。
新たに結合されるトラスには、2つの巨大太陽電池翼が含まれ、太陽電池板の総面積は580平方メートル、太陽電池セルの総数は6万5000枚以上になる。新しいトラス・セグメントに含まれているのは巨大回転ジョイントで、これによってステーションの「バックボーン」の先端が継続して動き、巨大な太陽電池板が常に太陽の方向を向くことができるようになる。こうして増強された電力によって、今後の科学実験がより多く行われるようになり、これまでよりもずっと多くのリサーチ能力が得られたことになる。
構築開始から4年経ったステーションはこれまでにない素晴らしいものになったが、2004年初頭までに計画されたリサーチ機能に比べると色あせて見えるだろう。
2003年に計画されているステーション・アッセンブリーのための船外活動はこれまで最多の24回で、このうちの18回はシャトルがステーションにドッキングしている時に行われ、残りの6回はステーションが単独のときに行われる。2003年は、1年間で船外活動が最も多く行われる記録を3年連続して更新する年になる。新しいトラス・セグメント結合と太陽電池板展開では、これまでにないロボットアームの活動も必要になる。ロボットアームは、シャトルのものとステーションのものの両方が使われる。このようなロボットアームの機能は、ロボットアームをトラス上で移動させることができる「宇宙の鉄道」によるところが非常に多い。
2003年のステーション長期滞在は3つのグループのエクスペディション・クルーによって行われ、現在はエクスペディション6クルーが長期滞在している。エクスペディション6は、軌道上で2003年のお正月を迎えた。シャトルとユーズ・タクシー・ミッションで2003年にステーションを訪れるのは31人で、少なくとも5ヶ国が参加する。ステーションを訪問する飛行士の1人は教育者の飛行士の Barbara Morgan で、2003年遅くに行われる訪問で、生徒の心も空高くステーションの軌道に飛んでいく。
ステーションのバックボーンの最後のセグメントが打ち上げられるのは2004年1月で、これによってトラスの長さは約108メートルになる。そして、ステーションの重量は、約220トンに達する。
以下は、2003年に予定されている国際宇宙ステーションへのフライトである。(ロシアのプログレス・フライトは含まれていない。)
|
|
|